七夕の絵本

たばたせいいち「ひ・み・つ」

ひ・み・つ (たばたせいいちの絵本) Book ひ・み・つ (たばたせいいちの絵本)

著者:たばた せいいち
販売元:童心社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「ひ・み・つ」たばたせいいち(童心社)2004年5月発行.52p.27×19㎝.1300円

ゆうきは、もうすぐ80歳になるしんばあちゃんに「プレゼントにいちばんほしいものはなんですか」と手紙を書きます。すると、「一番ほしいものは、ゆうきの笑顔。それと、これはひみつなんだけど、天国のおじいちゃんと40年ぶりに会ってダンスがしたい」と打ち明けてくれました。

しんばあちゃんの願いを叶えてあげたいと思ったゆうきは、なかよしの友だちに相談して、去年劇でやったまほううつかいになってみることにします。しんばあちゃんが作ってくれたぼうしをかぶってみると、動物の言葉がわかるようになり、のらねこのドラから「そのぼうしをかぶってお宮の森に行きなさい」と教えてもらいます。

その森で出会ったふくろうじいさんに、「たなばたさまの夜に、おりひめとひこぼしによーく頼むのじゃ」と言われたゆうきは、友だちと一緒にたなばたさまの星祭りをやる計画を立てます。そして、その夜、ふと目をさましたしんばあちゃんの身の上に不思議なことが起こります…。

いいお話です。おばあちゃんの願いを叶えてあげたいと奮闘するゆうきの優しい気持ちにキュンとします。ゆうきとおばあちゃんが交わす手紙も楽しい。少し長いお話なので、小学生くらいからかな。おすすめです。

ちなみにこのお話に出てくる「ききみみずきん(聴耳頭巾)」-しんばあちゃんが作ってくれたゆうきのぼうしがこれにあたります-とは、鳥獣の言葉がわかる頭巾によって福を得るというもの(「広辞苑」より)。

| | コメント (0)

たなばたの絵本

七夕の由来の絵本です。

たなばた (こどものとも傑作集 (49)) Book たなばた (こどものとも傑作集 (49))

著者:君島 久子,初山 滋
販売元:福音館書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

天の川の東には機織の上手な七人の天女たちが(なかでも末娘の織姫が一番上手でした)、西側には年とった牛と暮らす牛飼いがおりました。

ある日、牛から「天の川へ水浴びにくる織姫の着物を隠してしまいなさい」と言われた牛飼いはその通りにし、着物がなく飛べない織姫に「どうぞ私の妻になって下さい」と申し出ます。夫婦となった二人の間には、二人の子どもが産まれ、親子は幸せに暮らしていました。

しかし、それが天の王母さまに知れて、織姫は天へ連れ戻されてしまいます。牛飼いは、子どもとともに織姫の後を追いかけますが、王母さまによって天高く引き上げられた天の川によって道をはばまれてしまいました。

悲しむ牛飼いに、年老いた牛は「私が死んだら皮をはいで着物を作りなさい。それを着れば天まで上っていける」と言って、死んでしまいました。

牛飼いは言われた通りに牛の皮を着て、子どもを連れて空高く上っていきました。天の川を渡ろうとした時に、王母さまがその川にかんざしで線を引きます。すると浅かった天の川がごうごうと波の逆巻くものに変わってしまいました。そこで三人は持ってきたひしゃくで交代で川の水をくみ出します。

それを見ていた王母さまは、かわいそうになり、一年に一度七月七日にかささぎがかける橋を渡って織姫と会うことを許しました。七夕に雨が降るのは、織姫が流す涙。天の川の両側に強く光る二つの星が牛飼いと織姫。牛飼いのそばに二つ並んだ小さな星が二人の子どもたちなんです…。

中国民話をもとに君島久子さんが再話したもの。羽衣伝説が絡んだようなストーリーですね。なんといっても、初山滋さんの淡い幻想的な絵が美しい。

「たなばた」君島久子・再話 初山滋・絵(福音館書店)1976年発行.28p.20×27㎝.743円

同じ七夕の由来でもいろんな説がありますね。こちらは「彦星(アルタイル)と織姫(ベガ)」のお話です。

たなばたものがたり (行事の由来えほん) Book たなばたものがたり (行事の由来えほん)

著者:二俣 英五郎,舟崎 克彦
販売元:教育画劇
Amazon.co.jpで詳細を確認する

大昔の中国のお話。天帝の娘・おりひめは、明けても暮れても機を織って、美しい服を作っていました。髪を結う暇も化粧をするゆとりもない織姫をかわいそうに思った天帝は、婿をもらってやることにしました。天帝が選んだのは、天の川のほとりで牛の世話をしている働き者の牛飼いでした。

二人はひきあわされたとたんにお互いを好きになり、織姫は機を織ることを忘れ着飾ることに夢中になりました。牛飼いも牛の世話をほったらかしにしたので牛は病気にかかってしまいました。天帝は、忠告にも耳をかさず、遊んでばかりいる二人に腹を立て、むりやり引き離してしまいました。会えなくなった二人は泣き暮らすばかり。

困り果てた天帝は、元通り働くならば年に一度だけ会えるようにしてやろうと約束します。待ちに待った日、二人が天の川の川岸でどうやって渡ろうかと思案していると、カササギが川の上に橋をかけてくれました。二人はこうして年に一度、七月七日に互いの思いをたしかめることができるのです…。

「たなばたものがたり」舟崎克彦・文 二俣英五郎・絵(教育画劇)2001年5月発行.32p.19×26㎝.1200円

| | コメント (0)