「いしになったかりゅうど」
「いしになったかりゅうど」大塚勇三・再話 赤羽末吉・画(福音館書店)1970年12月発行.36p.23×32㎝.1400円
モンゴルの民話。
若い親切な狩人ハイリブは、つるに襲われた白へびを助けたお礼に、鳥や獣のことばがわかる宝の玉をもらいます。そのかわり、動物から聞いたことは決して人間に話してはいけない。もししゃべってしまうと、石になって死んでしまうと言われます。
それからハイリブは、動物たちの言葉がわかるため、狩がとても楽になりました。
月日が流れたある日、山奥でたくさんの鳥の群れが「あしたはここらの大きな山がくずれるぞ。大水があふれだし、みんな溺れて死んじまうぞ!」と言いながら、逃げていきました。
それを聞いたハイリブは、大急ぎで戻り「早く、他のところに移ろう!ここにいたら大変だ!」とみんなに言いますが、誰一人信じてくれません。
そんなことを言い出したのには訳があるのかと問いつめられたハイリブは、みんなをほっといて自分だけ逃げ出すことはできないと、動物のことばがわかる宝の玉を手に入れた経緯を話し出します。話しているうちにハイリブは石に変わってしまいました。
みんなは石になったハイリブを見て、悲しみながらも急いで逃げ出します。
あくる朝、大雨で山が崩れ、大洪水になります。逃げ出すことができた人々は、ハイリブのおかげだと感謝し、ハイリブだった石を探し出します。それは山の上に祀られ、今でも「ハイリブの石」と呼ばれているそうです。
今年2009年の3月に福音館から限定復刻された絵本20冊の1冊です。
自分の命を犠牲にしてみんなを助けた男の話。日本ではこの話が有名でしょうか。
「八郎」斎藤隆介・作 滝平二郎・画(福音館書店)1967年11月発行.32p.31×24㎝.1100円
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八郎 #日本傑作絵本シリーズ# 著者:斎藤 隆介 |
秋田の八郎潟の由来の話。
昔、秋田の国に心優しい大男、八郎が住んでいた。
ある日、海が荒れて、田んぼに海水が入り込んで困っている村人たちのために、山を持ち上げ、海の中に放りこみ、水が入ってくるのをせき止めた。
けれども、もっと大きな波がやってきて大騒ぎになった時、さっき沈めた山の隣に行って、両手を広げ、寄せてくる波を押し返した。
「わかったあ!おらがなしていままで、おっきくおっきくなりたかったか!おらはこうしておっきくおっきくなって、こいうしてみんなのためになりたかったんだ…」
八郎が海に放った山は、寒風山。八郎は八郎潟となった…。
秋田を舞台に、もう一人、村人たちの暮らしを守るために命を捧げた大男の話があります。
「三コ」斎藤隆介・作 滝平二郎・画(福音館書店)1969年8月発行.32p.31㎝.1100円
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三コ #日本傑作絵本シリーズ# 著者:斎藤 隆介 |
秋田の南、オイダラ村にずっと昔から生きていると言われている、心優しい大男・三コがいた。
三コは、仕事のないオイダラ村のオンチャ(土地を分けてもらえない次男坊・三男坊)のために、はげ山だったオイダラ山に木を植えた。
ところがある夜、そのオイダラ山が火事になった。三コは「いいかァ、火がきえたら、焼けあとには木を植えるんだゾゥ。」という言葉を残し、大きな体で燃えさかるオイダラ山に覆いかぶさり、山を守った…。
「八郎」は秋田弁で書かれていますが、「三コ」は標準語で書かれています。
この本も3月に福音館から限定復刻された絵本20冊の1冊です。






















