冬の絵本

絵本「おはなしのもうふ」

「おはなしのもうふ」フェリーダ・ウルフ/ハリエット・メイ・サヴィッツ文 エレナ・オドリオゾーラ絵 さくまゆみこ訳(光村教育図書)2008年10月発行.25p.27×23㎝.1500円

雪に覆われた山奥の小さな村の子どもたちは、大きな“おはなしのもうふ”に座って、ザラおばあちゃんのお話を聞くのが大好きです。

お話を聞きに来ているニコライのもとに、靴下が届いたのを始まりに、マフラー、手袋、エプロンにショール、おくるみや帽子、それに猫のコートまで…、町の人々のもとに、あったかい毛糸のプレゼントが届くようになりました。みんなにプレゼントをしてくれるのは、いったい誰なのでしょう?

誰かにプレゼントが届くたびに、“おはなしのもうふ”は、小さく小さくなっていきます。

“おはなしのもうふ”が消えて、だれからの贈り物なのかがわかった時、今度は村人たちが、おばあちゃんをビックリさせる贈り物を届けます…。

寒い冬の心も体もあったかくするような絵本です。

まあるい顔に点で描かれる小さな目と口、白い余白を生かした色鮮やかな絵が、おしゃれですね。

「どんな場合でも、さがせば答えが見つかるものさ」。ザラおばあちゃんが、いつも困った時につぶやく言葉も、印象に残ります。

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ジャン・ブレット「ぼうし」「3びきのゆきぐま」

ぼうし Book ぼうし

著者:ジャン ブレット
販売元:ほるぷ出版
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「ぼうし」ジャン・ブレット作 松井るり子・訳(ほるぷ出版)2005年12月発行.32p.22㎝×27㎝.1300円

物干しにつるしていたリサの毛糸の靴下が、風で吹き飛ばされてしまいました。

それを見つけたのは、はりねずみのハリー。靴下に鼻をつっこんで、抜こうとしましたが、針がささって取れません。

「あたまのうえのへんなもの、それはなあに?」

動物たちが次々とやってきては、ハリーをからかいます…。

細部まで書き込まれた美しい絵。額縁のようにも、舞台仕立てのようにも見えます。

メインのストーリーの他に、画面をふちどる飾り絵の中では、3つの物語が展開されています。そして、それが後にメインのストーリーと交わっていくのです。

ページをいったりきたり。じっくりゆっくり楽しみたい絵本です。

こちらは、「3びきのくま」を下敷きにしたお話です。

3びきのゆきぐま Book 3びきのゆきぐま

著者:ジャン ブレット
販売元:ほるぷ出版
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「3びきのゆきぐま」ジャン・ブレット作 松井るり子・訳(ほるぷ出版)2008年10月発行.32p.22×27㎝.1300円

イヌイットの少女・アルーキが魚つりをしていると、犬ぞりが流されてしまいました。アルーキーが犬をさがし歩いていると、大きなイグルーがありました。アルーキは、おいしそうな匂いに誘われて、中に入ってみます。

実は、そこは親子ゆきぐまのイグルーで、3匹のゆきぐまは散歩に出かけて留守でした…。

この本も「ぼうし」と同じ手法が使われていて、大きなストーリーの両脇で、サイドストーリーが展開されています。(流された犬を海に飛び込んで助けたのは、3匹のゆきぐまだったんですね!)

擬人化されたくまが、リアルなのにたまらなくかわいいんですよ。

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絵本「てぶくろがいっぱい」

てぶくろがいっぱい Book 軽やかな絵がいいですね。てぶくろがいっぱい

著者:フローレンス スロボドキン
販売元:偕成社
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「てぶくろがいっぱい」フローレンス・スロボドキン・作 ルイス・スロボドキン・絵 三原泉・訳(偕成社)2008年11月発行.32p.27×21㎝.1200円

ネッドとドニーは、ミシガンに住む双子の兄弟。

ある日、ドニーが赤い手袋の片方をなくしてしまいました。その話を聞いた近所の人たちは、赤い手袋を見つけると、ドニーのだと思って、次から次へと届けにやってきます。双子のうちには、赤い手袋がいっぱい!

どうしたらいいかと困っていると、ネッドが、庭に吊るして、赤い手袋をなくした人はうちの庭をのぞいてみて下さいという張り紙を出すことを思いつきます。

やがて、次々に赤い手袋をなくしたという人たちが、双子の家にさがしにやってきます…。

寒い冬に読みたい、あったかいお話。ストーリーも絵も、どこかユーモラス。

スロボドキン夫妻は、文章を妻が、絵は夫が描いているんですね。この本は、お孫さんの双子の男の子をモデルにした作品とか。

軽やかな絵がいいですね。

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「ゆきのひのたんじょうび」

ゆきのひの たんじょうび (至光社国際版絵本) Book ゆきのひの たんじょうび (至光社国際版絵本)

著者:岩崎 ちひろ
販売元:至光社
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「ゆきのひのたんじょうび」岩崎ちひろ・文・絵 武市八十雄・案(至光社)2004年.1200円

ちいちゃんは、お友だちの誕生会で、間違えてローソクを吹き消してしまいました。そのことをはやし立てられ、誰とも遊びたくないと外へ飛び出します。

次の日は、ちいちゃんの誕生日。なんにもいらない、誰にも来て欲しくないと、すねるちいちゃんでしたが、本当は一つだけ願いごとがありました。

それは、ちいちゃんが生まれた日と同じように、雪が降りますようにということでした…。

悲しかったり嬉しかったりと、コロコロと変わるちいちゃんの気持ちと表情が、描かれていきます。

以前、ちひろ美術館の副館長・松本由理子さんの講演を聞きに行った時、参加者全員に好きなポストカードをいただいたのですが、その時に私が選んだのが、この表紙の絵でした。

まんまる顔に赤いほっぺの女の子が、娘の小さい頃にそっくり…と思ったからなんですが、お話の中で、“ちひろの描く絵は、うちの子に、うちの孫に似てると、みなさんおっしゃるんですよ”というお話をされていて、同じことを思ったのは私だけじゃないんだなと思ったことがありました。

雪の日のたんじょう日 Book 雪の日のたんじょう日

著者:ヘレン・ケイ,バーバラ・クーニー,あんどう のりこ
販売元:長崎出版
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「雪の日のたんじょう日」ヘレン・ケイ作 バーバラ・クーニー絵 あんどうのりこ訳(長崎出版)46p.22㎝.1500円

自分の誕生日に雪が降れば、友だちと雪合戦もできるし、そり遊びもできる。雪が降ってほしいと、一生懸命願っていたスティーブ。

その誕生日の前の日、楽しみにしていた雪が降ってきましたが、大雪になってしまい、おばあちゃんや友だちたちも、誕生会に来れそうにありません。

スティーブががっかりしていると、雪で車がスリップして、立ち往生した親子がやってきます…。

こちらは、絵本ではなくて読みものになります。

雪が連れてきてくれた新しい友だちと、嬉しいサプライズ!

バーバラ・クーニーの美しい絵とともに、あったかい物語になっています。

雪の上に“雪の天使”をつくったり、雪の結晶の切り紙をしたりと、雪の日ならではの外遊びや家の中での遊びも、たくさんちりばめられていますよ。

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科学絵本「ゆきのかたち」

ゆきのかたち (しぜんにタッチ!) Book ゆきのかたち (しぜんにタッチ!)

販売元:ひさかたチャイルド
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「ゆきのかたち(しぜんにタッチ!)」片野隆司・写真撮影(ひさかたチャイルド)2007年11月発行.28p.21×28㎝.1000円

写真絵本です。雪の上に残されたいろんな足あとはだれのもの?降り積もった雪がつくった不思議な形や模様はどんな風にしてできたの?そして顕微鏡で見た様々な形の雪の結晶…が、小さい人たち(幼稚園くらいからわかるかな)にもわかりやすく説明されています。どの写真もほんとにきれいです。

山形県の蔵王で撮ったという、“モンスター”と呼ばれる樹氷がどこまでも続いている写真が圧巻です。

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絵本「ゆきだるまはよるがすき!」

ゆきだるまはよるがすき! (評論社の児童図書館・絵本の部屋) Book ゆきだるまはよるがすき! (評論社の児童図書館・絵本の部屋)

著者:マーク ビーナー,キャラリン ビーナー
販売元:評論社
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「ゆきだるまはよるがすき!」キャラリン・ビーナー文 マーク・ビーナ絵 せなあいこ訳(評論社)2005年11月発行.32p.28×22㎝.1300円

前の日作ったゆきだるまが、次の朝にはくたっ~となってることがありますよね。夜の間、ゆきだるまたちは何をしてるのでしょうか??

あたりが真っ暗になってから、公園に集合したゆきだるまたちは、かけっこにスケート、雪合戦にそりあそび…と、力いっぱい遊びます。ほんとに楽しそう!いきいきと遊んでます。絵本の中からゆきだるまたちの歓声が聞こえてきそうです。妙にリアリティがあって納得されられますね。

遠目がきく絵なので集団の読み聞かせにも使えます。幼稚園くらいから。

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「つんつくせんせいとくまのゆめ」

つんつくせんせいとくまのゆめ Book つんつくせんせいとくまのゆめ

著者:たかどの ほうこ
販売元:フレーベル館
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「つんつくせんせいとくまのゆめ」たかどのほうこ作・絵(フレーベル館)2007年11月発行.32p.27×21cm.1200円

つんつくせんせい絵本シリーズの新作です。

つんつくえんのみんなは、つんつくせんせいを先頭に、大きなそりに乗ってそり遊び。いきおいよく坂を滑り降りてきて、どこかにどっしーん!ぶつかったのは、つんくまえんのくまたちが冬眠している小屋でした。

中に入ってみると、おいしそうなごちそうが…(それは、くまたちが春になって目覚めたときの食べ物だったんですけどね)。となりの部屋でくまたちがねむっていることに気がついた子どもたちは、おおあわて。けれど、つんつくせんせいは、「冬眠中ということは、春まで起きないってことよ」と、ごちそうを食べ始めます…。

「つんつくせんせいとつんくまえんのくま」では、ギリギリのところですれ違ってハラハラされられますが、この本の中では、ばっちり顔をあわせることになります。その時、つんつくせんせいがとった行動に爆笑!作者たかどのほうこさんの茶目っ気がいっぱい詰まった1冊です。

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絵本「ちいさなふゆのえほん」

ちいさなふゆのほん  /ヨレル・クリスティーナ・ネースルンド/文 クリスティーナ・ディーグマン/絵 ひしきあきらこ/訳 [本] ちいさなふゆのほん /ヨレル・クリスティーナ・ネースルンド/文 クリスティーナ・ディーグマン/絵 ひしきあきらこ/訳 [本]
販売元:セブンアンドワイ ヤフー店
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「ちいさなふゆのえほん」ヨレル・クリスティーナ・ネースルンド文 クリスティーナ・ディーグマン絵 ひしきあきらこ訳(福音館書店)2006年10月発行.28p.25×21cm.1100円

スウェーデンの冬の暮らしを描いたものですが、冬の子どもたちの過ごし方、楽しみ方は万国共通なんだなぁと思いました。冬は寒くて苦手だけど、冬の楽しみがいっぱい詰まった絵本です。文章がリズミカルで、どこか詩的でもあります。

「ちいさなふゆのえほん」の絵を描いた、スウェーデンの絵本作家クリスティーナ・ディーグマンさんの新しい絵本が出版されました。

ペーテルとぺトラ (大型絵本) Book ペーテルとぺトラ (大型絵本)

著者:アストリッド・リンドグレーン
販売元:岩波書店
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「ペーテルとペトラ」アストリッド・リンドグレーン作 クリスティーナ・ディーグマン絵 大塚勇三・訳(岩波書店)2007年10月発行.1470円

教室のドアをノックする音がしたので、グンナルがドアを開けると、そこに立っていたのはちいさなちいさな男の子と女の子でした。「わたしたち、この学校へいれてもらえますか?」

先生から学校に来ることを認めてもらった二人は、一生懸命勉強し、クラスにも慣れていきます。特にグンナルとは仲良しで、二人はグンナルに、月夜の下で踊るスケートをみせてあげました…。

なんともかわいらしく、美しい絵本。リンドグレーンのお話です。クリスティーナ・ディーグマンさんの絵本は、ゆっくり静かに向き合いたい…という気持ちにさせられます。

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