アマガエルとイボガエル
「あめだあめだくわっくわっくわっ(ちいさなかがくのとも2008年8月号)」澤口たまみ・文 降矢なな・絵(福音館書店)2008年8月発行.362円
アマガエルは、雨が降る気配を感じると、いち早くそれを察知し、いっせいに鳴き始めます。雨の訪れを知らせるので、アマガエルと名付けられたそうです。
おひさまカンカン照りつける、暑い暑い夏の日。突然、入道雲が空にむくむくと湧き上がってきた。あたりが暗くなり、蝉はぴたりとなきやんだ。
その時、突然大きな声でなきだしたのは、あまがえる。けっ!けっけっけっけっ!げろげろかっかっ!雨だ雨だの大合唱。
雲からおひさまが顔を出し、雨がやむと、あまがえるはだまりこみ、蝉が歌いだす…。
降矢ななさんの描くかえるの絵に惹かれて買いました。一番最初に“けっ”となく、意思のありそうなカエルの顔が好きですね。
折込附録の「絵本のたのしみ」によると、現在スロヴァキアに住む降矢ななさんは、この絵を描くために、盛岡に住む作者の澤口たまみさんの庭のあまがえるを見に行かれたとか。そしてここに描かれている女の子は、小学生の頃の澤口さんの妹さん-学校から帰ってくると自宅の庭でアマガエルたちと楽しそうに遊んでいた-なんだそうです。
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あついあついひ 著者:しのづか ゆみこ |
「あついあついひ」しのづかゆみこ(佼成出版社)2002年5月発行.32p.22㎝.1300円
暑い暑い日。そんな時に突然ザッーと降るめぐみの雨を、かえるやかたつむり、みみずの目線(?)から描いたもの。かれらが敏感に感じる雨や土の匂い、光の加減。そして雨にうたれてなんとも気持ちよさそうな恍惚の表情が印象的です。
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アマガエルとくらす (たくさんのふしぎ傑作集) 著者:片山 健,山内 祥子 |
「アマガエルとくらす(たくさんのふしぎ傑作集)」山内祥子・文 片山健・絵(福音館書店)2003年3月発行.40p.1300円
著者の山内さんは、洗面所の小窓から入り込んだアマガエルを14年間飼い続けたそうです。カエルって、そんなに長生きするんですね。びっくりしました。とてもかわいがって愛情を注いでいたことがわかります。寿命とは言え、生き物の死はつらいですね。
音に敏感で、まな板の上で材料を切る時の音や、近所の大工さんの金槌の音、子どもたちの遊び声に合わせて「カカカカ…」と鳴き出すこと。動きのあるものに興味があるのか、テレビがかかっているとアマガエルも一緒になってみていたことなど、長年一緒に過ごしたからこそのお話が、おもしろかったです。
水槽を買ってきたり、ハエをつかまえて与えたりと、実際どんなふうに飼っていたのか。また、冬眠するアマガエルたちの冬じたくはどんなものか。脱皮するカエルの様子なども興味深く読みました。
片山健さんの絵もとてもいいですよ。
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イボイボガエルヒキガエル 著者:三輪 一雄 |
「イボイボガエルヒキガエル」三輪一雄・作・絵(偕成社)2005年10月発行.32p.25×16㎝.1000円
こちらの本の主人公は、ヒキガエル。
ヒキガエルって、きもちわるい。かわいいアマガエルとはぜんぜん違う…。
アマガエルのオタマジャクシはかわいいのに、ヒキガエルのオタマジャクシは、ちょっと不気味。宇宙人みたい。
すごいジャンプ力を持つアマガエルに対して、ヒキガエルは深い溝に落ちると二度とあがれない。
からだの色を自由に変えられるアマガエルに、変えられないヒキガエル。雨が降る前に、ないたりしないヒキガエル。
アマガエルと比べて、なんのとりえもないみたい…と劣勢になったヒキガエル。すると、ヒキガエルが「こらっ!アマガエルばっかりほめて、わしら、メチャクチャやないかっ!」と自ら反撃に出ます…。
関西弁のヒキガエルの語りを楽しく読んでいるうちに、アマガエルとヒキガエルの違いや生態が学べます。種類やすむところによってそれぞれのとりえが違ってくることもわかりますよ。
そして、ヒキガエルは最後につぶやきます。「しぶとく生きるちゅーのも、りっぱなとりえなんやで」。
ちなみにヒキガエルにさわってもイボイボはうつりません…。











