「クリスマス・キャロル」ディケンズ作 脇明子訳(岩波少年文庫)2001年12月発行.216p.640円
言わずと知れた名作です。
19世紀のロンドン。クリスマス・イヴの夜、けちで気難しいスクルージの前に、三人の幽霊があらわれます。幽霊たちに、自分の過去・現在・未来を見せられたスクルージは、心を入れ替え、これまでの生き方を改めます…。
「シモンとクリスマスねこ」レギーネ・シントラー作 下田尾治郎・訳 ジータ・ユッカー画(福音館書店)2003年11月発行.179p.700円
12月に入って、クリスマスがくるまであと24日。まだ“にーじゅうよん”まで数えられないと泣きべそをかくシモンのために、おとうさんはいいことを思いつきます。
飼い猫ねこのフローラのしっぽの縞の数は、24。おとうさんがフローラの24本の縞入りのしっぽの絵を描いてくれたので、毎日おやすみのお話をしてもらったあと、毎日ひとつずつ色をぬっていくことにします。
すべてぬりおわった時にクリスマスがやってきます…。
12月1日から24日まで、クリスマスを待ちながら、毎日1つずつ色をぬりつぶしていくのは、毎日1つずつ窓を開いていくアドベントカレンダーに似てますね。おとうさんおかあさんやおばあちゃん、時には不思議なもの(?)たちがしてくれる短いお話もバラエティに富んでいます。
「クルミわりとネズミの王さま」ホフマン作 上田真而子・訳(岩波少年文庫)2000年11月発行.180p.640円
「くるみわり人形」というタイトルでおなじみの、こちらも古典になりますね。
クリスマスイブの日、マリーはたくさんのプレゼントの中からクルミわり人形を見つけ、ひと目で大好きになりました。
その夜から、マリーの周りで起こる不思議な出来事。そして、ドロッセルマイアーおじさまが話してくれたお話…。夢か現実か?二つの世界が交錯します。
こちらの絵本は、いせひでこさんの画がすばらしい!
「くるみわり人形」E..T.Aホフマン・原作 中井貴恵・抄訳 えせひでこ・画(ブロンズ新社)2008年10月発行.1500円
「おもちゃ屋へいったトムテ」エルサ・ベスコフ作 菱木晃子訳 ささめやゆき絵(福音館書店)1998年10月発行.48p.1200円
とても好きなクリスマスのおはなしです。
スウェーデンの絵本作家ベスコフの短いお話。(幼年向き読みものといったらいいでしょうか)。彼女自身の絵ではなく、ささめやゆきさんの絵をつけたことが、いたずら坊主(?)のトムテのイメージとぴったり合っていて、とてもいいです。
いなかの小さな家に住む二人のむすめさんは、自分たちでつくった人形を町のおもちゃ屋へ売って暮らしていました。そしてそのむすめさんたちの家の床下には、むかしからトムテの家族が住んでいました。
クリスマスが近づいた夜のこと。仕事部屋に忍びこんで、つくりたての人形と遊んでいたトムテの子どもヌッセは、ほかの人形と一緒に箱に詰められて町のおもちゃ屋へ送られてしまいます…。
ヌッセがちゃんと家へ帰れるかハラハラさせながらも、ショーウインドウに飾られたヌッセ自身はその状況を楽しみ、結果的にはいろんな人たちに幸せをもたらします。
トムテは、スウェーデンのサンタクロースとして知られているもので、もともとは北欧の森に住んでいた妖精だといわれています。スウェーデンの農家を守り、暮らしを楽にしてあげるため、家族がねむっている間にこっそりと仕事をしていくんだそうです。(物語の中でも、とうさんトムテは、むすめさんたちがねむった後、鍵はかかってるか、かまどの火は消えているか見まわっていますね)。ただ気難しく意地悪な面もあるので、クリスマス時期には、トムテへのご褒美として、ミルクで煮込んだおかゆを出しておく習慣があるそうです。