「パンダ通」黒柳徹子・岩合光昭(朝日新書)2007年10月発行.200p.740円
パンダという動物の存在がまだ日本で知られていなかった頃、叔父がアメリカから買ってきてくれたぬいぐるみをきっかけに、パンダ博士となっていった黒柳さんのエッセイと、世界で初めて野生のパンダの撮影に成功した岩合さんの写真、そしてお二人の対談が収録されたもの。
「10ぱんだ」岩合日出子・文 岩合光昭・写真(福音館書店)2007年5月発行.24p.22×21cm.900円
1ぱんだ、2ぱんだ、3ぱんだ…。ページをめくるたびに、だんだんとパンダがふえていき、最後は10頭の赤ちゃんで10ぱんだ。
かわいくてかわいくてたまらないまるごとパンダの写真絵本。見てると気持ちがふにゃとなります。野原でごろんとしている2匹のパンダと、ミルクを飲んでる9匹のパンダが特にお気に入り。裏表紙でもいろんな表情のパンダが見ることができます。
「上野の山はパンダ日和」佐川義明(東邦出版)2007年10月発行.180p.1400円
著者は、上野動物園で、ジャイアントパンダを23年間担当してきた元飼育係の方です。
上野動物園にはじめてパンダがやってきたのは、1972年の10月。当時、未知の動物だったジャイアントパンダの手探り状態から始まった飼育から、パンダの赤ちゃん誕生に向けてのプロジェクトチームの立ち上げ…。
ランランとカンカンの間にできた生を受けることが叶わなかった小さな命、上野動物園ではじめて誕生した赤ちゃんチュチュは、生後わずか43時間で死亡…。悲しい結果を乗り越えて人口授精を成功させ、待ちに待った赤ちゃんの誕生。上野動物園では、タンタンとユウユウの2頭が誕生しています。
経験を積み重ね1つ1つ学んできた知識を活かしながら仕事をする一方で、パンダにも、それぞれ個性があって、以前飼育したパンダがこうだったからといって、それが他のパンダ全てに当てはまるとは限らないそうです。人間の子育てに通じるものがありますね。
1人遊びをしたり、おかあさんに甘えているこどもの頃のタンタンの写真がとってもかわいらしい。やっぱり子どものパンダはかわいいなぁ~。巻末に上野動物園にいた9頭のパンダのプロフィールも掲載されています。
現在上野動物園にいるパンダは、リンリンただ1頭。ワシントン条約の締結と自然保護の観点から、今後中国から日本にパンダがくる可能性はほとんどないということです。
(追記 2008.4.30)上野動物園最後のパンダ、リンリンが死亡しました。平成4年に中国から来日。人間でいうと70歳の高齢だったそうです。もう上野動物園には、パンダはいないんですね。寂しいです…。
「パンダの手には、かくされたひみつがあった!」山本省三・文 喜多村武・絵 遠藤秀紀・監修(くもん出版)2007年12月発行.40p.26㎝.1400円
手でものを握るという行為は、ヒトやサルの仲間のみが持つ優れた技と言われています。そんな中、パンダがヒトやサルのように竹を握ることができるのは、どうしてなのか?1996年にその謎を解き明かしたのが当時国立科学博物館に勤めていた遠藤秀紀さんです。
彼の研究とパンダの手のしくみを、小学生にもわかりやすく説明した絵本です。
パンダがものを掴むことができるのは、5本の指と向かい合わせに“六指突起”と呼ばれる6番目の指があるからと長年言われてきました。遠藤さんは上野動物園にいたパンダのフェイフェイとフアンフアンが死んだ後の解剖学的研究により、パンダには7番目の指が存在することを発見します。
それによると、パンダは5本の指と、2本の偽の指(6番目と7番目と言われる指のことですね)のすき間に竹を通して、手首を深く曲げ、手のひらの筋肉で包み込んで竹を握るんだそうです。
ちなみにその謎を解き明かすきっかけとなったフェイフェイとフアンフアンの剥製と骨は、国立科学博物館におさめられているそうです。
※パンダ本(その2)は、こちらから