映画

映画「愛を読むひと」

「愛を読むひと」スティーヴン・ダルドリー監督.124分

原作は、出版当時ずいぶん話題になったベルンハルト・シュリンクの「朗読者」。読んだはずなのにどんな話だったかすっかり忘れているとはどうなのよ…と我ながら思うけれど、読んでいても読んでなくても忘れていても、いい映画でした。

1958年、ドイツ。15歳のマイケルは、学校帰り道に具合が悪くなり、助けてもらった21歳年上の女性ハンナと恋に落ちる。

一緒に過ごす時間の中で、マイケルはハンナから頼まれて本の朗読をするようになる。それを涙を流したり興奮したり…と喜んで聞くハンナ。ところがある日突然ハンナは、姿を消してしまう。

それから8年後、法学部の学生になったマイケルは、ゼミのために傍聴した裁判で、ナチスの戦犯として被告席に座るハンナを見る。ハンナは、不当な証言を受け入れて無期懲役となるが、それでも守りたかった“秘密”が、ハンナにはあった。

ハンナとの出会いから20年。マイケルは、ハンナとの思い出の「オデュッセイア」「犬を連れた奥さん」などの本を朗読したカセットテープを、刑に服すハンナに送り続ける…。

マイケル役のデビッド・クロスは、どう見ても15歳には見えないことはさておき…。

初めは一人暮らしで路面電車の車掌をしていることしか素性が明らかにされないハンナ。しかし、彼女が抱えていた秘密については、見ているうちに次第に気がついていきます。

裁判を傍聴していたマイケルが過去を思い出しハンナの秘密に気がついても、苦悩しながらもそれを口にしたり、彼女の罪を軽くするために動かなかったのは、不当な罪をかぶってまで隠そうとしたハンナの気持ちを尊重した彼の愛だったのではないかと感じたのですが、どうなんでしょう??

マイケルがハンナに乞われても手紙を出さなかった訳や、ハンナが最後に選んだ選択を、どう受け取るか見終わってからも、ぐるぐるぐるぐると考え続けました。

ラスト、マイケルがハンナが遺したものを裁判の証言者となった女性に届けにいった時、「彼女の秘密を知っても赦すつもりはない」と言ったところで、映画がきりりと締まった気がしました。

36歳から30年間にわたるヒロイン・ハンナを演じたケイト・ウィンスレットは、この作品でアカデミー最優秀主演女優賞を受賞。凄みを感じる演技でした。

重いし哀しい恋愛映画ですが、ぜひ見て欲しいです。

          ※「愛を読むひと」の公式サイトは、こちらから。

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映画「チェンジリング」

映画の日の昨日、「チェンジリング」を見てきました。

シングルマザー、コリンズ夫人の一人息子が突然失踪。5か月後、イリノイ州で見つかったと、警察が連れてきた子どもは別人だった…。

コリンズ夫人が、自分の子どもではないと何度訴えても、警察は全く聞き耳を持たない。息子のウォルターだと言い張る少年。医者もすべて警察のグル。コリンズ夫人は、警察によって一方的に精神病院に入れられてしまう。

その頃、もう一つの大きな事件が明らかになろうとしていた…。

1928年ロサンゼルスで起きた実話をもとにした映画。衝撃的でした。恐ろしい、本当に恐ろしい…。こんなことが本当にあったなんて。

警察や医者に対して、沸々と湧き上がる怒り。そして、もし自分の身に起きたらどうするだろう…と自問自答しながら見てました。

最後まで緊張感を持たせながら、あっという間の2時間22分。日中だったので、ほぼ女性ばかり、満席の映画館は、張りつめた空気になったり涙ぐんだりと、一体感が漂う空気でした。

警察と闘うとかそんなのではないのだ、ただ息子を返してほしいだけなんだと、いう母の姿にグッときました。

さすがクリント・イーストウッドは、いい仕事をします。重い映画ですが、ぜひ見て欲しいです。

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    ※ チェンジリングの公式サイトは、こちらから。

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映画「ヤング@ハート」を見てきました

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いい映画でした。エンドロールを見ながら、見に来てよかったとしみじみ思いました。

アメリカ・マサチューセッツ州のノーサンプトンに存在する、平均年齢80歳のおじいちゃんおばあちゃんたちのコーラス隊。歌うのは、コールドプレイ、ボブ・ディラン、ジミヘン…などのロック!

1982年に誕生したヤング@ハートのメンバーに7週間密着したドキュメンタリー映画です。

歌うことがヤング@ハートのメンバーたちの元気の素となっていて、その歌を聞いた人々は彼らから元気をもらう。

えっと驚いた…悲しいこともあるんですが、コンサートの中で、本当に楽しそうに歌う彼らと、ノリノリな観客。会場上がみんなキラキラしていて、見ていてこちらまでも、ワクワク嬉しくなってくるようなコンサートでした。

病気のために一度退会し、このコンサートの中で呼吸器をつけながら、コールドプレイの「フィックス・ユー」をソロパートで歌ったフレッド。すっごく上手かったです。とっても素敵なバラードでした。

音楽っていいなぁ。年をとるのも悪くないなぁと思わせてくれました。ぜひぜひ見てほしい映画です。

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映画「ベンジャミン・バトン -数奇な人生-」

「ベンジャミン・バトン -数奇な人生」を見てきました。

80歳で生まれ、年を取るほどに若返っていく男の人生と、彼を愛し彼が愛した女性デイジーの物語。

2時間40分と長めでしたが、あっという間でした。ただ思ったより、淡々とした映画でしたね。「フォレスト・ガンプ」に似てると思ったら、脚本が同じ方でした…。

印象に残ったのは、生後すぐに捨てられたベンジャミンを育てる黒人女性の大きな愛。

そして、ケイト・ブランシェットの立ち姿(ダンスもですが)、とても綺麗でした。

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最近見たいくつかの映画

「おくりびと」

何度も泣けてしょうがなかったです。見る人によって、いろんなことを思い出したり、思ったりするような映画でした。そして、意外にも笑いが満載。満席だった映画館では、何回も笑い声があがっていました。

本木さんの所作が美しかったです。そして、この映画の中では山崎努さんの存在がとても大きかったと思います。泣いて笑っていい映画でした。是非見て欲しいです。

「レッド・クリフ」

「三国志」をよく知らなくても大丈夫なのかと不安になりながら見に行きましたが、心配ご用。冒頭に簡単な解説が挿入されていましたし、ストーリー自体はいたってシンプル。

昔からいろんな戦法が考えられていたんだなぁと思いながら見ましたね。話はPARTⅡに続くので見に行く予定。

「ハッピー・フライト」

素直に笑えて、おもしろかった!で終わった映画。一台の飛行機が飛ぶためには、どんな人たちが関わって、どんな仕事をやっているのか…。仕事の裏側が垣間見られます。

綾瀬はるかさんがハマリ役でした。

「ブーリン家の姉妹」

娘を自分の出世の道具としようとする父と叔父、何としても後継ぎの男子が欲しい国王のヘンリー八世、王の愛情を独り占めしたい姉のアン…。

ああ、人間ってなんて欲深いのかしらと思うことしきり。見終わった時、この後が、ケイト・ブランシェットの映画「エリザベス」に繋がるんだなとしみじみ…。

ヘンリー八世は、アンと結婚するために、ローマ・カトリック教会と決別。アンの処刑後も、なんとしても男児を…と以後も4人の女性と結婚したにも関わらず授かることなく、アンの娘エリザベスが45年も国を統治したのは、なんとも皮肉です。

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映画「つぐない」

心に残る素晴らしい映画でした。

ブッカー賞作家イアン・マキューアンの「贖罪」を、映画化したものです。

1935年イギリス。ある夏の日、大きなお屋敷に住むセシリアは、使用人の息子ロビーを身分の違いを超えて愛しているんだと気がついた。しかし、その夜、ロビーに淡い恋心を抱いていた13歳の妹ブライオニーの嫉妬と誤解からついた嘘によって、二人は引き離され、運命を大きく狂わされてしまう…。

刑務所から戦場へと送られたロビーに、「わたしのもとに帰ってきて」と手紙を送るセシリア。フランス戦地のダンケルクの砂浜から帰還し、セシリアの元に戻ろうとするロビー。二人は再び会えるのか?そして、自分の犯した罪の重さを思い知ったブライオニーが、罪をつぐなう日はくるのか?

ブライオニーが見た光景と、実際に起こった光景…。全く意味が変わってしまうそのズレを織り交ぜ、時間を後戻りしながら、物語が進んでいきます。

印象に残ったのは、何度となく差し込まれるタイプライターの音。その音が緊張感を高め、やがて音楽へと移行していく見事さ。そして、もう一つは、ブライオニーが広い屋敷の中を足早に歩くシーン。多感な13歳の少女の潔癖さと動揺が、そこにあらわれているようだと感じました。

セシリアとロビーのその後と、この映画全体の作りのからくりが明らかにされるラストに、衝撃を受けました。そういうことだったのか…と納得した思いと、切なさが大きな余韻として残りました。

         ※ 映画「つぐない」の公式サイトは、こちらから

映画「つぐない」オリジナル・サウンドトラック Music 映画「つぐない」オリジナル・サウンドトラック

アーティスト:サントラ
販売元:ユニバーサル ミュージック クラシック
発売日:2008/03/19
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映画「奇跡のシンフォニー」を見てきました

11歳のエヴァンは、両親に会えることを信じながら、施設で過ごしていた。

ある日、施設を抜け出して、ニューヨークへとやってきたエヴァンは、そこで初めて楽器と出会う。神童といわれるほど、音楽の特別な才能を持ったエヴァンは、自分の音楽が両親に届くことを願っていた…。

エヴァンの両親のラブストーリーを絡めながら、物語は進んでいきます。

ストーリーはおとぎ話そのものなんですが(現実の話としてみると、つっこみどころ満載なんです…)、それでも最後には離れ離れになっていた三人が会えますように、ドキドキしながら見られました。

主人公の少年エヴァンと共に、自然や街にあふれる音が音楽としてきこえてくるという不思議な感覚を味わいました。クラシック・ロック・ゴスペルなど、使われていた音楽が素晴らしかった!サントラ欲しいです。

       ※「奇跡のシンフォニー」サウンド・トラックの試聴・購入は、こちらから

       ※「奇跡のシンフォニー」の公式サイトは、こちらから

「奇跡のシンフォニー」オリジナル・サウンドトラック Music 「奇跡のシンフォニー」オリジナル・サウンドトラック

アーティスト:サントラ
販売元:ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
発売日:2008/06/04
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 奇跡のシンフォニー/August Rush 奇跡のシンフォニー/August Rush
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映画「潜水服は蝶の夢を見る」

潜水服は蝶の夢を見る 特別版【初回限定生産】 DVD 潜水服は蝶の夢を見る 特別版【初回限定生産】

販売元:角川エンタテインメント
発売日:2008/07/04
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実話です。いい映画でした。

雑誌ELLE(フランス版)の編集長だったジャン=ドミニクは、1996年43才の時、脳卒中で倒れた。そして意識や知力は元のままなのに、身体の自由が全て奪われるロックトイン・シンドローム(閉じ込め症候群)になってしまう。話も出来ず、唯一動くのは左眼だけ。彼は、言語療法士のアンリエットから、瞬きでコミュニケーションをとる方法を教えられ、瞬きだけで自伝を書き上げる…。

映画は、ジャン=ドミニクが倒れてから3週間後、昏睡状態からはじめて目覚めたところから始まります。映像は、全く身体が動かない彼の目線で映し出されます。

身体が動かなくなっても残ったものは、想像力と記憶力。回想と空想が断片的に差し込まれ、その中で自由に動きまわりながらも、突然すぱっと現実の世界に戻される…。その絶望感はいかばかりだったかと…。

瞬きだけで意思を伝える彼もすごいけれど、アルファベットをひとつひとつ読み上げて書き留めていった女性編集者もすごいです。

撮影は、実際にジャン=ドミニクが入院していた病院で行なわれたそうです。

       映画「潜水服は蝶の夢を見る」オフシャルサイトは、こちらから

原作本はこちらになります。

潜水服は蝶の夢を見る Book 潜水服は蝶の夢を見る

著者:ジャン=ドミニック ボービー
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

自分で呼吸することも、声を出すことも出来ない。しかし、彼が紡ぎ出す文章は、詩情的で美しくウィットに富んでいる。華やかな世界で活躍されていた頃は、さぞかし女性にもてたんだろうなぁと思わせます。

ジャン=ドミニク・ボービーは、1997年フランスでベストセラーとなった「潜水服は蝶の夢を見る」が出版された2日後に、感染症による合併症で亡くなったそうです…。

「潜水服は蝶の夢を見る」ジャン=ドミニック・ボービー著 河野万里子・訳(講談社)

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映画「エリザベス-ゴールデン・エイジ」

エリザベス : ゴールデン・エイジ DVD エリザベス : ゴールデン・エイジ

販売元:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2008/08/06
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映画「エリザベス-ゴールデン・エイジ」イギリス映画.2008年2月公開.1時間54分

結婚をせずに、一生をイギリスにささげたエリザベス女王。

98年に公開された「エリザベス」も見たはずなのに、すっかり内容を忘れてしまい、ラストの椅子に座った白塗りのエリザベス女王の顔だけが強烈に印象に残っています…。

今回は、暗殺計画を企てたスコットランド女王のメアリー・スチュアートを処刑し、スペインの無敵艦隊との戦いで勝利を収め、黄金時代を築くまでを描きます。

なにぶん世界史に弱く、エリザベス女王の暗殺を企てた背景と、誰がどっち側なのかはっきりわかりにくいところもあって、帰りにパンプレットを買って帰りました…。

ケイト・ブランシェットの女王ぶりは威厳たっぷり。豪華な衣装にもうっとり。義姉メアリー・スチュアートを処刑することへの苦悩と、 航海士ローリーへの秘めた想いと、一人の女性としての揺れる想いが切なかったです。

映画を見た後、簡単でいいから時代背景やエリザベス女王の人生の大きな流れを知りたいなぁと思って読んでみた本です。

エリザベス女王―イギリスのはん栄をきずいた大女王 (小学館版 学習まんが人物館) Book エリザベス女王―イギリスのはん栄をきずいた大女王 (小学館版 学習まんが人物館)

著者:石井 美樹子,菅谷 淳夫,高瀬 直子
販売元:小学館
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「エリザベス女王」(小学館版 学習まんが人物館)石井美樹子・監修 高瀬直子・まんが(小学館)2004年12月発行.159p.850円

いやぁ~、小学生向けの学習まんがだと言ってバカにしてはいけません。わかりやすいです、おもしろいです。正直、映画よりずっと、エリザベスの全体像がわかりました。子どもたちに人気があるシリーズだというのも、うなずけます。取り上げられている偉人の誰もが美男美女に描かれているのは、まぁご愛嬌として…。

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映画「歓喜の歌」

原作は、立川志の輔さんの新作落語。

「みたまコーラスガールズ」と「みたまレディースコーラス」…。みたま町文化会館の主任が、似たようなコーラスグループの大晦日公演予約を、ダブルブッキングしてしまったことから、物語は始まります。

たかがママさんコーラスだとあなどっていた主任は、怒り心頭のママさんたちを相手に、事なかれ的におさめようとしますが、あるきっかけから公演を成功させようと奔走するようになります…。

映画公開を記念して発売された「志の輔らくごのおもちかえりDVD 1(歓喜の歌)」を先に見ちゃいまして、ストーリーをわかった上で映画をみるのはどうかなぁと思っていたのですが、おもしろかったですね。

落語自体は40分くらいなので、大筋はそのままに、そこから主任さんやコーラス隊の家族のこと、ママさんたちにとって大晦日の公演がいかに大切なものなのかを描いたりと、話をふくらませてあります。

志の輔さんも師匠の立川談志さんも、ちょこっと出演しています。文化会館の主任役・小林薫さんが、はまり役。どたばた喜劇ですが、見終わった後には心があったかくなって、自分もがんばろうと思わせてくれる映画でした。

              ※ 映画「歓喜の歌」の公式サイトは、こちらから。

映画「歓喜の歌」の小説版はこちら。角川文庫から出ているようですね。

歓喜の歌 (角川文庫 ん 27-1) Book 歓喜の歌 (角川文庫 ん 27-1)

著者:立川 志の輔,真辺 克彦,松岡 錠司
販売元:角川書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

志の輔らくごのおもちかえりDVD 1 「歓喜の歌2007」 DVD 志の輔らくごのおもちかえりDVD 1 「歓喜の歌2007」

販売元:角川エンタテインメント
発売日:2008/01/25
Amazon.co.jpで詳細を確認する

志の輔さんの落語が好きで、何枚か持っているCDを繰り返し聞いているのですが、映像で見るのははじめて。おもしろかったー。針に糸を通すところなどは、音声だけじゃなくやっぱり実際にみてみないとおもしろさは伝わらないよなぁ。

お役所仕事を風刺しながら、笑わせて、ホロッとさせての人情噺。最後にオマケとして、志の輔さんが、ママさんコーラスの歌う「歓喜の歌」の合唱の指揮をしています。映画だけではなく、ぜひぜひ落語の方も見て欲しいです。(このDVDは、2007年1月に渋谷パルコ劇場で収録されたものです)。

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映画「善き人のためのソナタ」

善き人のためのソナタ スタンダード・エディション DVD 善き人のためのソナタ スタンダード・エディション

販売元:アルバトロス
発売日:2007/08/03
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ドイツ映画です。重いですが、とてもいい映画でした。おすすめ。

ベルリンの壁が崩壊する5年前(1984年)の旧東ドイツ。

シュタージ(国家保安省)に所属するヴィースラーは、劇作家のドライマンと恋人の女優のクリスタが反体制的であるという証拠を掴むように命じられます。

国家に忠実に仕えてきたヴィースラーでしたが、彼らの生活を盗聴を続けているうちに、次第に彼の心に変化が生まれていきます…。

ベルリンの壁の向こう側では、こんなことが行なわれていたんだという…その実情に、ただただ驚きました。(主役のヴィースラーを演じた俳優のウルリッヒ自身も、シュタージに監視されていたという過去を持っているそうです)。

感情を表に出さないヴィースラーが、ヘッドホン越しに「善き人のためのソナタ」の音楽を聞いて、心を動かされた時の表情。そしてラスト、「これはわたしのための本です」というシーンで見せた、晴れがましい表情が心に残りました。

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映画「クワイエットルームにようこそ」

クワイエットルームにようこそ 特別版 (初回限定生産2枚組) DVD クワイエットルームにようこそ 特別版 (初回限定生産2枚組)

販売元:角川エンタテインメント
発売日:2008/03/19
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フリーライターの明日香は、目が覚めたら、“クワイエットムーム”と呼ばれる白い部屋にいた。やがて記憶がよみがえり全ての事実が明らかになり、明日香がここにきた本当の理由が突きつけられることになります…。

読んでませんが、原作は芥川賞候補となった松尾スズキさんの作品。この映画の脚本と監督も、松尾スズキさんが担当しています。

コメディ色が強いのですが、舞台となっている場所が場所だけに、笑っていいのか複雑な心境に…。(平日・日中の映画館は混んでいたとはいえませんでしたが、誰もクスリとも笑わず…。そんな雰囲気の中では、いくら宮藤官九郎さんや妻夫木さんの演技が可笑しくても、ギャハッとは笑えませんでした…)。

でも、強烈な個性の面々がおもしろかったです。蒼井優さんの演技がよかったなぁ。あまりに誰もが強烈なので、ふつう(?)の感覚のナース山岸さんが出てくると、心がなごみました。

映画「クワイエットルームにようこそ」の公式サイトは、こちらから

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映画「硫黄島からの手紙」

散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道 Book 散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道

著者:梯 久美子
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「散るぞ悲しき」梯久美子(新潮社)2005年7月発行.244p.1500円

太平洋戦争末期の激戦地・硫黄島の総指揮官・栗林忠道氏。彼の着任(昭和19年6月8日)から玉砕(昭和20年3月26日)までの9ヶ月間を、関係者へのインタビューや戦地からの手紙などをもとに追いながら、栗林忠道という人物像を浮き彫りにしていきます。

日本にとっては本土防衛の拠点、米軍にとっては日本本土空襲のための足がかりとなった硫黄島。戦力は圧倒的に米軍が勝り、最後には見捨てられることになるこの島で、懸命に戦った2万余の兵士たち。彼らのほとんどは、職業軍人ではなく、全国各地から召集された市井の人々。戦争も末期になり、若く壮健な兵士たちを集めることが難しく、妻子ある中年の兵士も多かったといいます。

水も食糧も不足する過酷な環境で、部下の兵士たちに凄惨な戦いを強いなければならなかった栗林氏は、硫黄島での日々をつねに兵士たちとともにあろうとします。毎日歩いて陣地を見回り、率先して節水に努め、食事も兵士と同じもの食べたといいます。

そしてなんとしても日本の国土である硫黄島を守り抜き、内地の人間が空襲を受けないように自分たちはここで戦っている。自分たちが敵の攻撃に耐えているうちは、父母も妻子も無事なのだという思いだけを心の支えにしていたのではないかと、著者は推測しています。

合理主義だった栗林氏は、正確に戦局を読み、これまでの陸軍の伝統に反する戦法を決断。兵士たちには温情あふるる指揮官であったといいます。家族に対しては、出征前に修繕することができなかった自宅のお勝手の隙間風を気にかけ、妻や当時9歳だった次女のたか子さん宛には細やかな気遣いをみせる手紙を数多く書き送っています。

タイトルになっている「散るぞ悲しき」は、玉砕を目の前にした昭和20年3月16日、大本営宛に発せられた訣別電報に添えられた栗林の辞世の歌に使われていたものでしたが、大本営が新聞発表したものは「散るぞ口惜し」に改変されていたというもの。その時代、死んでいく兵士たちを「悲しき」とうたうことが、指揮官にとって大きなタブーであったことをわかっていながら、あえてしたためた気持ちはいかばかりだったかと思います。

著者の梯久美子さんは、1961年生まれのフリーライター。この作品で第37回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞しています。

硫黄島からの手紙 DVD 硫黄島からの手紙

販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:2007/12/07
Amazon.co.jpで詳細を確認する

硫黄島の戦いを日本側から描いたもの。

冒頭、上空から硫黄島全体が見られる映像があるのですが、あまりにも小さく、何もない島だということに驚きました。

兵士以外誰もいない、逃げ場のない孤島での激しい戦い…。淡々と静かに描かれているのに、最後まで引き込まれて見ました。今の私たちの暮らしは、こういう歴史の上にあるんだ…とあらためて感じました。

届かなかった手紙が大量に見つかる場面がありますが、家族からの手紙がどんなに心を慰め、過酷な戦地での暮らしを支えたことか…。上記の「散るぞ悲しき」によると、戦地と家族を結ぶ郵便が止められたのは、米軍上陸近しと思われた2月11日だったといいます。郵便止めになった時、兵士たちはどんな思いだったのでしょう、そして戦地に送っても届かずに戻ってきてしまった手紙に家族はどんなに心配されたことでしょう…。

伊原剛志さんが演じたバロン西(昭和7年のロサンゼルスオリンピックの馬術競技で金メダルを獲得。硫黄島で戦死)が好きでした。

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DVD「それでもボクはやってない」

それでもボクはやってない スタンダード・エディション DVD それでもボクはやってない スタンダード・エディション

販売元:東宝
発売日:2007/08/10
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ラスト、非常にショックを受けました。法廷は真実を明らかにする場ではなく、集められた証拠を元に裁判官が判断するものだというナレーションに、今の日本の裁判制度の現実を知りました。なんだか怖いですね。

大げさな演出をすることなく、淡々と描かれています。実際の裁判もたぶんこんな風にすすんでいくんでしょうね。周防監督のこれまでの映画とは違って、見ていて楽しいものではありませんが、最後まで目が離せませんでした。おすすめです。

       ※周防正行監督「それでもボクはやってない」公式サイトはこちらから

なぜなに法律入門 ジュニア・ロースクール 1  裁判所へ行ってみよう [本] なぜなに法律入門 ジュニア・ロースクール 1 裁判所へ行ってみよう [本]
販売元:セブンアンドワイ ヤフー店
セブンアンドワイ ヤフー店で詳細を確認する

「なぜなに法律入門 1(裁判所に行ってみよう)」2005年3月発行.64p.27㎝(学習研究社)3000円

裁判のしくみや、2009年5月21日に始まることが決まった裁判員制度(原則としてくじで選ばれた国民6人が裁判官3人と共に審理に参加します)のことが、わかりやすく説明されています。高学年くらいから。

この本の中で、裁判員制度の裁判員に選ばれない人として、弁護士や検察官などの司法関係者、国会議員、大学の法律学の教授(ここまでは納得)、そして自衛官とありました。自衛官?なぜ自衛官は、裁判員に選ばれないの??疑問でした…。

イラストで学べる裁判員制度 第1巻 (1) Book イラストで学べる裁判員制度 第1巻 (1)

著者:裁判員制度研究会
販売元:汐文社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「イラストで学べる裁判員制度 (第1巻 裁判員制度ってなあに)」裁判員制度研究会(汐文社)2007年11月発行.47p.2100円

裁判員になるとどんなことをするのか?裁判員制度のしくみをわかりやすく教えてくれます。高学年くらいから、簡単に知りたいと思う大人まで。

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映画「ミス・ポター」を見てきました

ミス・ポター (初回限定生産 特製パッケージ) DVD ミス・ポター (初回限定生産 特製パッケージ)

販売元:角川エンタテインメント
発売日:2008/02/08
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「ピーターラビット」の作者ビアトリクス・ポター。古い慣習にとらわれず、自分の意思で自分らしく生きたポターの半生が描かれます…。

上流階級の娘ポターと編集者ノーマンの恋を主軸に、ピーターラビット誕生の秘話、階級社会が色濃く残り、女性が仕事を持つことなどあり得なかった時代に、自分で収入を得て自立し、湖水地方に移り住み自然を守るというライフワークを見つけるまでを描きます。あまり枝葉までは描かずに、1時間半にすっきりとまとめたという印象です。(この映画でポターに興味を持たれた方は、たくさんの伝記等が出版されています→こちらから)

衣装や、家具・調度品にうっとりし、湖水地方の自然に心癒されました。もうそれだけでもお金をはらった値がありました。

ピーターやあひるのジマイマなど、ピーターラビットシリーズの動物たちも多数登場!絵本をまたゆっくり再読しようと思います。

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映画「夕凪の街 桜の国」

観に行ってよかった、観てよかった…と、思えた映画です。

「夕凪の街」…広島の原爆投下から十三年。自分が生き残ったこと、そして幸せになることに罪悪感を感じている、26歳の皆実(麻生久美子)が主人公の話。

「桜の国」…平成19年の夏、皆実の姪にあたる七波(田中麗奈)が、広島を訪ね、自分のルーツを見つめる物語。

原作と映画とは別物と考えた方がいいと思うのですが、この「夕凪の街 桜の国」に関しては、どちらもよかったですねー。ほぼ原作に忠実という気がしました。原爆投下時の回想シーンというのは、絵や写真なども使っていましたが、難しいんだろうなぁと思わせました。

映画では、現代を生きる七波の目線「桜の国」の方が、心に残りました。自分を含めた私たちの生活は、当たり前ですが、過去の上に成り立っている。戦争を知らない世代にもつながっていることなんだと、あらためて感じました。

原爆は落ちたんじゃない、落とされたんだという言葉がズシンと響きます。

みていて何度もグッときたのですが、ラストの田中麗奈さんの涙に…、泣きましたね。それでも、重々しい気持ちが残る戦争映画とは違い、観終わった後には清々しい風を感じました。

たくさんの方に観てほしい映画です。

(全然ストーリーに関係ないのですが、皆実の恋人・打越さん役の吉沢悠さんが、織田裕二さんに見えてしょうがなかった私…。つい先日まで、世界陸上を毎晩見ていたせいでしょうか。しかも年老いた打越さんの役が田山さんになっていて、ちょっと驚きました…。)

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映画「キサラギ」

キサラギ スタンダード・エディション DVD キサラギ スタンダード・エディション

販売元:キングレコード
発売日:2008/01/09
Amazon.co.jpで詳細を確認する

自殺したアイドル如月ミキの一周忌。ファンサイトの常連である5人の男が、古いビルの一室に集まった。初めて顔を合わせた5人は、彼女の思い出話で盛り上がろうとしていたが、一人が発した言葉が、その場の雰囲気をがらりと変える…。

「彼女は自殺なんかじゃない。誰かに殺されたんだ…」。

いや~、おもしろかったですね~!

話は二転三転とし、次々と明らかにされる彼女との関係。自殺なのか、他殺なのか??白熱した推理は、思いもかけない方向へ進み、彼らが最後に導き出した答えにも納得です。

密室の中で繰り広げられる5人の俳優たちのぶつかり合い。お金をかけた大作ではないけれど、脚本次第でこんなにおもしろいものができるんだなぁと。ちょこちょこと笑いを挟み、映画館でも何度も笑い声が起きてました。香川照之さんがよかったなぁ。5人の中で、頭ひとつ抜けて上手なぁと思いました。

もう一回見たいです!

    映画「キサラギ」のオフィシャルサイトは、こちらから

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DVD「父親たちの星条旗」

父親たちの星条旗 DVD 父親たちの星条旗

販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:2007/08/10
Amazon.co.jpで詳細を確認する

日米最大の激戦地といわれた硫黄島の戦いで、米軍が擂鉢山の山頂に掲げた星条旗。この世界的に有名な写真に写っていた6人の兵士のうち、3人はその後の戦闘で命を落とし、生き残った3人の兵士たちは、一躍ヒーローとして祖国に凱旋帰国、米軍の戦争資金(国債キャンペーン)に利用されていく…。

硫黄島の戦争シーンと、帰国してからの彼らの生活を交錯させながら物語は進んでいきます。

淡々とした静かな映画でしたが、メッセージはしっかりと伝わってきました。利用するものと利用されるものの構造。利用されていることに無自覚でも自覚していても、その大きな力には、なすすべもないことに、たまらない気持ちになりました。

原作は、ジェイムズ・ブラッドリーのノンフィクション「硫黄島の星条旗」。彼の父親のジョン・ブラッドリーは、衛生兵として硫黄島で戦い、星条旗を立てようとしている6人の中の1人で、生還しています。「硫黄島の星条旗」は、父親の死後、硫黄島の戦いについて調べて書いたものなんだそうです。

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