戦争の絵本

絵本「ツルとタケシ」

ツルとタケシ―沖縄いくさ物語 宮古島編 (沖縄いくさ物語 (宮古島編)) Book ツルとタケシ―沖縄いくさ物語 宮古島編 (沖縄いくさ物語 (宮古島編))

著者:儀間 比呂志
販売元:清風堂書店
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戦時中の宮古島が舞台で、ハンセン病を題材にした絵本です。

タケシの妹ツルが、6歳の時、ハンセン病にかかっていることがわかり、島の療養所に入れられました。今でこそハンセン病は感染力も弱く、治療すれば必ず直る病気だと知られていますが、その当時国は、らい病予防法という法律を作って療養所にとじこめたのです。

戦争が激しくなり、タケシはお母さんを空襲で亡くし、お父さんも戦地で亡くなります。

敵は島の療養所を軍需工場と間違えたのか、激しい攻撃を加え、やけ野原にします。職員は患者を置き去りにして逃げ、生き残った患者たちは、差別によって壕からも追いやられ、劣悪な環境の洞穴などに移り住みます。そんな中、ツルはマラリアにかかり、心配してさがしにきたタケシの腕の中で息を引き取ります。ツルは亡くなってからも、らいで死んだとして差別を受けつづけるのです…。

儀間比呂志さんは沖縄出身の版画家。反戦とハンセン病への差別を訴える力強い版画です。

「ツルとタケシ」儀間比呂志(清風堂書店)2005年9月発行.37p.1500円

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「ひでちゃんとよばないで」

ひでちゃんとよばないで (えほんひろば) Book ひでちゃんとよばないで (えほんひろば)

著者:おぼ まこと
販売元:小峰書店
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「ひでちゃんとよばないで」おぼまこと(小峰書店)2003年11月発行.32p.25㎝.1400円

台湾で生まれ育ったおぼまことさんの自伝的絵本。

台湾で生まれ育ったすすむは、小学校1年生の時、近所に住むひでちゃんという女の子と仲良くなりました。

戦争が終わり、日本が負けたのを境に、ひでちゃんは台湾人となり(ひでちゃんのお父さんは台湾人、お母さんが日本人でした)、もう日本人と遊んではいけないと言われます。すすむが遊びに行っても、“もうこないで、わたしの名前はホアン・ショウランなの”と会ってくれませんでした。けれども、すすむが日本へ帰る日、ひでちゃんはこっそり見送りにきてくれていました…。

あとがきによると、ずっと仲良しだったひでちゃんがなぜ…と、子ども心にその事情を理解するまで、たいへん時間がかかったといいます。

大事な人たちや大切にしていた犬猫との別れ、思い出のたくさん詰まった町を離れなければならなかったこと…。戦争は、すすむの心にも、ひでちゃんの心にも大きな傷を残します。

おぼまことさんが50代半ばになって台湾に渡った時、ひでちゃんの行方をさがしたそうですが、見つからなかったようです。

小学校中学年くらいからわかるかな。

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「ちいちゃんのかげおくり」

ちいちゃんのかげおくり (あかね創作えほん 11) Book ちいちゃんのかげおくり (あかね創作えほん 11)

著者:あまん きみこ
販売元:あかね書房
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「ちいちゃんのかげおくり」あまんきみこ作 上野紀子絵(あかね書房)1982年8月発行.56p.26㎝.1200円

からだの弱かったお父さんが出征して行きました。そして、空襲の火の手から逃げ惑う中、ちいちゃんは、おかあさんやおにいちゃんとはぐれてしまいます…。

仲良く幸せに暮らしていた一家を散り散りし、命を奪っていった戦争。ひとりぼっちになってしまった幼いちいちゃんが、恐ろしい状況の中で、どんなに怖くてどんなに寂しかったかと思うとたまらなくなります…。小学生くらいから。

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漫画「夕凪の街 桜の国」

夕凪の街桜の国 Book 夕凪の街桜の国

著者:こうの 史代
販売元:双葉社
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「夕凪の街 桜の町」こうの史代(双葉社)2004年10月発行.103p.A5判.840円

すごくよかったです。出版された時、話題になっていたのは知っていたんですが、早く読めばよかったなぁ…。

広島で被爆した皆実の10年後を描いた「夕凪の街」と、現代を生きる皆実の姪・七波が主人公の「桜の国」、二つの物語から成り立っています。

「夕凪の街」で、生き残ったこと、生きていることに罪悪感を感じている皆実が、切なくてたまりませんでした。原爆のために同じような苦しみを背負ってしまった人たち、その後の人生が大きく変わってしまった人たちが、きっとたくさんいた(いる)んだろうなぁと。

薄い本ですが、忘れてはいけないことが、ぎゅっと詰まっています。

平成16年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、第9回手塚治文化賞新生賞受賞作品。韓国、スランス、アメリカ、オーストラリアなど十カ国で翻訳版が出版されているそうです。

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被爆ピアノ

ミサコの被爆ピアノ Book ミサコの被爆ピアノ

著者:松谷 みよ子
販売元:講談社
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ヒロシマの原爆を乗り越えて残ったピアノの物語です。

1945年8月6日、広島の爆心地から1.8kmの地点で被爆した一台のアップライトピアノ。それはミサコの大事なそして大好きなピアノでした。ピアノは、多数のガラス片が突き刺さり無残な姿になりました。

終戦から2日後、ミサコはしんせきの子にねだられて、ピアノをひきました。ピアノの音がながれだした時、ミサコは「ああ、砂漠に水がしみこんでいくようだわ」と思いました。その時です。窓から「なにやってんだ。日本は負けたんだぞ」と石が投げ込まれました…。

それから弾かれることがなくなったピアノは、2005年古いピアノを再生し、施設などに寄付する活動を行っている調教師の矢川さんに託され、よみがえました。そして、現在日本各地でコンサートが開かれているようです。

ヒロシマのピアノ (えほんのもり) Book ヒロシマのピアノ (えほんのもり)

著者:指田 和子
販売元:文研出版
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「ヒロシマのピアノ」指田 和子著 坪谷令子・イラスト(文研出版)2007.7月発行.26 x 21㎝.1680円

こちらの絵本も、同じ被爆ピアノを題材にした絵本です。上記の「ミサコの被爆ピアノ」よりも大判になりますので、集団の読み聞かせなどに使いやすいかもしれません。

巻末に、被爆ピアノについての詳しい解説がついています。被爆ピアノで演奏された曲のCD付きです。

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