「マンガで学ぶナチスの時代」汐文社
「マンガで学ぶナチスの時代 (1.ある家族の秘密)」エリック・ヒューフェル・絵 リュート・ファン・デア・ロール/メンノ・メッツェラー・文 早川敦子・監訳(汐文社)2009.2月発行.63p.2500円
「マンガで学ぶナチスの時代 (2..真実をさがして)」エリック・ヒューフェル・絵 リュート・ファン・デア・ロール/リース・スキパース・文 早川敦子・監訳(汐文社)2009.3月発行.61p.2500円
アンネ・フランクが過ごした隠れ家が現在アンネ・フランク・ハウスという記念館として公開されているそうですが、この本はそのアンネ・フランク・ハウスが、オランダの小中学校の生徒たちに歴史を伝えるために制作した漫画です。
大判の本をパッと開いた時、エルジェの「タンタンの冒険旅行シリーズ」のような印象ですが、中身はシリアス…。
1938年の冬から終戦までのオランダ・アムステルダムを舞台に、オランダ人ヘレナと、ドイツを追われて隣に引っ越してきたユダヤ人家族・ヘクト家のエスターとの友情を軸に、戦時下の二人の少女の物語を描いていきます。
1巻目の「ある家族の秘密」は、オランダ人ヘレナの視点から描きます。
警察官の父は職業上やむなくナチスに協力し、それを非難する母。二人の兄は一人はナチスを支持、もう一人は抵抗運動に身を投じる状況にあり、ヘレナの家族は険悪な雰囲気に。
そんな中、ユダヤ人のヘクト家は次第に追い詰められていき、ヘレナと親友のエスターは生き別れることに…。
ヘクト家が姿を消した時、父がそのユダヤ人狩りに加わっていたことを知り、母娘は大きな衝撃を受けるのですが、ラストに思いがけない真相が明らかになります…。
2巻目の「真実をさがして」では、両親がユダヤ人狩りでドイツ軍に連行され、下校してきたエスターがその後どうなったのか、ユダヤ人のエスターが語ります。
どちらも孫の世代にあの時代にあったことを伝えるというスタンスになっています。
歴史的事実もきちんと織り込み、それでいて二人の少女の運命はどうなるんだろうというストーリー性もあって、読み出したら止まりません。ぜひ2巻合わせて読んで下さい。
















