「やんごとなき読者」アラン・ベネット
「やんごとなき読者」アラン・ベネット・著 市川恵里・訳(白水社)2009年3月発行.169p.1900円
おもしろかった!!
エリザベス女王が読書にハマったら…という設定からしておもしろそうでしょ。
ある日、女王は吠え続ける犬の詫びを言おうと、バッキンガム宮殿の裏庭に停まっていた移動図書館の車に乗り込んだ。その時、礼儀として1冊本を借りたことがきっかけとなって、読書に夢中になっていく。
女王は移動図書館で出会った、厨房で働く本好きの少年ノーマンを昇進させ、読書の指南人として、自分のそばに置いた。
しかし、女王は読書にのめりこんでゆくにつれて、公務の手を抜くようになり、側近たちには女王の読書は歓迎されない…。
80歳近くになって読書の喜びに目覚めた女王。多くの本を読んで、視野が広がり、他人の気持ちを思いやるようになる。
しかも女王にはこれまで世界中を見て歩き、さまざまな著名人に会ってきた経験がある。
人間的に成長した女王は、やがて自分で文章を書くようになり、ついには大きな決断をする…。
“一冊の本は別の本へとつながり、次々に扉が開かれてゆくのに、読みたいだけ本を読むには時間が足りない”…。
本を読む楽しみがどんどん広がっていく様子に、わかるわかるとうなずくところ多し。
女王の読書熱に振り回される側近たちにクスッと笑い、女王の辛辣な文学批評にニヤリとしながらも、次第に読むことと書くこと、そして女王という立場についても考えさせられます。
ラスト。ええっ!!と驚いたところで、ストンと終わるところも絶妙。
おすすめです。
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やんごとなき読者 著者:アラン ベネット |



















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