絵本「ないしょのおともだち」
「ないしょのともだち」ビバリー・ドノフリオ文 バーバラ・マクリントック・絵 福本友美子・訳(ほるぷ出版)2009年5月発行.32p.25×28㎝.1600円
昔、大きな家にマリーという女の子が住んでいました。そして、その家の隅にはネズミの家族がいて、ネズミの女の子が住んでいました。
マリーもネズミもそれぞれ学校へ行き、同じような暮らしをしていました。
ある晩、マリーは夕飯の後片付けの時にフォークを落としました。ちょうど同じ頃、ネズミもスプーンを落としました。二人がそれを拾おうとした時に、初めてお互いの存在に気がつきます。
けれども両親から、ネズミには近寄らないように…、人間には近寄らないようにといつも言われていたので、お互いのことは内緒にしておきました。
その日から、マリーとネズミは毎晩フォークやスプーンを落とし、こっそりとお互いに手を振り合いました。
やがてマリーもネズミも大きくなって家を出て行きました。マリーは家族を持ち、大きな家に住みました。そしてその家の隅には、あのネズミ一家が住んでいました。
マリーの娘のマリアと、ネズミの娘のネズネズは同じような生活をし、ある晩、本を落としたマリアとネズネズは、お互いの存在に気がついて、毎晩手を振り合うようになります。
ある時、マリアとネズネズは、思い切ってお互いの家の中を覗き込みます。そして、大きなひそひそ声で言い合います。“おやすみなさい!”
親子二代続くないしょのともだち…。人間と同じような暮らしぶりをしているネズミが、かわいらしいです。
どことなくクラシックな香りがする絵がいいですね。細かく書き込まれた絵-特に糸まきの椅子や壁にかけられた腕時計や安全ピン・切手など、ネズミの家族はマリーの家族から拝借したもので生活していると思われます-を見ているだけで楽しいです。
![]() |
ないしょのおともだち 著者:ビバリー ドノフリオ |

























