「大きな約束」椎名誠
「大きな約束」椎名誠(集英社)2009年2月発行.283p.1200円
シーナ家の父と息子の物語を描いた「岳物語」から25年。
その岳くんが結婚して子どもが生まれて、シーナさんも“じいじい”に…。
今年で65歳になるシーナさん。同級生は定年退職し、親しかった友人が亡くなり、老いを感じるようになった。
若い人たちと日本中をかけまわりながら、原稿を書き、サンフランシスコに住む孫の風太くんからの電話に、じいじいの声になって話をするのを楽しみしているシーナさんの日々の出来事が描かれていきます…。
後編にあたる「続 大きな約束」が5月に出版されています。読まなくちゃ。
孫の風太くんとの会話が、たまらなくかわいらしくて、“じいじい”じゃなくても、目尻が下がってしまいます。
シーナさんが作る、つけ汁にねぎと「辺銀食堂」の石垣辣油を大量に入れて食べる蕎麦がおいしそうでした。
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大きな約束 著者:椎名 誠 |
「岳物語」から「大きな約束」の間に書かれたシーナさんの私小説を、遡って読んでみました。
「春画」椎名誠(集英社)2001年2月発行.248p.1400円
実母が亡くなり、娘はニューヨーク、息子はサンフランシスコに住んでいる。家族の所在はバラバラになった。
自分が生まれた家族と、自分がつくってきた家族。
“家族がみんな揃って生活している時間など、本当にうたかたのものでしかないのだ”という椎名さんの言葉を、自分自身が、しみじみ実感するこの頃であります…。
シーナさんと言えば、大勢で旅に行き、焚き火を囲みながらお酒を飲んで大騒ぎしているようなイメージを勝手に持っていましたが、この本の中では全く違います。
私小説って、どこまでホントで、どこからフィクションなんだろうと、ふと思いました。
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春画 著者:椎名 誠 |
「かえっていく場所」椎名誠(集英社)2003年4月発行.256p.1400円
30年住んでいた東京郊外の家から、都会の真ん中に引っ越した。老いも見え隠れする。体調がすぐれなかった妻は、チベットに行き、元気になった…。
全体的に重々しい雰囲気だった前作「春画」よりも、多少明るいトーンに。
お互い旅の多い夫婦、遠く離れて暮らす娘と息子…。遠く離れた場所にいても、家族4人の絆を感じさせました。
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かえっていく場所 著者:椎名 誠 |
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