« 2008年3月 | トップページ | 2008年5月 »

2008年4月

絵本「ふわふわしっぽと小さな金のくつ」

ふわふわしっぽと小さな金のくつ Book ふわふわしっぽと小さな金のくつ

著者:マージョリー フラック,デュ・ボウズ ヘイワード
販売元:PARCO出版
Amazon.co.jpで詳細を確認する

イースター・バニーは、イースター(復活祭)の前の晩、世界中をまわって子どもたちに幸せの卵を届けるうさぎのこと。イースター・バニーになれるのは、ぜんぶで5匹。心やさしく足が速く賢いうさぎが選ばれます。

うさぎのふわふわしっぽは、幼い頃からイースター・バニーになりたいという夢を持っていました。けれど、結婚して子どもができて、今では21匹のお母さん。

子どもたちもだいぶ大きくなったある日のこと。イースター・バニーの1匹が引退し、長老うさぎが新しいうさぎを選ぶという話を聞いて、ふわふわしっっぽは子どもたちを連れて見物に行くことにしました…。

子育て中のおかあさんへ贈りたい!

家事や子育てのがんばりを認められ、結婚しても子どもが生まれても夢をかなえることに遅すぎることはない と、励まされます。

「ふわふわしっぽと小さな金のくつ」デュ・ボウズ・ヘイワード作 マージョリー・フラック絵 羽島葉子・訳(パルコ出版)1993年7月発行.1553円

| | コメント (0)

実物大絵本

これがほんとの大きさ! (評論社の児童図書館・絵本の部屋) Book これがほんとの大きさ! (評論社の児童図書館・絵本の部屋)

著者:スティーブ・ジェンキンズ,佐藤 見果夢
販売元:評論社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

思わず自分の手と比較してしまう、表紙の大きな手はゴリラのもの。

ダチョウの卵、ワニの口、アフリカゾウの足…。この本の動物の絵は、本物と同じサイズ。迫力のある切り絵で、それがどんなに大きいものなのか(また逆にちいさいものなのかを)、感じることができるようになっています。小学生くらいから。

「これがほんとの大きさ!」スティーブ・ジェンキンズ・作 佐藤見果夢・訳(評論社)2008年3月発行.32p.31㎝.1600円

ほんとのおおきさ動物園 ほんとのおおきさ動物園

販売元:楽天ブックス
楽天市場で詳細を確認する

「ほんとのおおきさ動物園」福田豊文・写真 小宮輝之・監修(学習研究社)47p.38㎝.1500円

実物大 恐竜図鑑 Book 実物大 恐竜図鑑

著者:真鍋 真,デヴィッド ベルゲン
販売元:小峰書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「実物大 恐竜図鑑」デヴィッド・ベルゲン・著 藤田千枝・訳 真鍋真・日本語版監修(小峰書店)2006年5月発行.48p.36㎝.1800円

| | コメント (0)

なごみます…。

からだがかゆい Book からだがかゆい

著者:岩合 日出子
販売元:福音館書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

動物たちもからだがかゆい時があるんですね。よくその一瞬をとらえたなと思う写真絵本。その姿は、なんともユーモラスです。

「からだがかゆい」岩合日出子・文 岩合光昭・写真(福音館書店)2008年3月発行.24p.22㎝.945円

おしり Book おしり

著者:さえぐさ ひろこ
販売元:アリス館
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「おしり」さえぐさひろこ・文 さとうあきら・写真(アリス館)2007年9月発行.20p.23㎝.1300円

いいおかお Book いいおかお

著者:さえぐさ ひろこ
販売元:アリス館
Amazon.co.jpで詳細を確認する

動物に向けて“ハイ、チーズ”と写真を撮ったら、みんなとびきりの“いいおかお”を見せてくれました…というような、ベストショットがいっぱいの写真絵本です。

おすまし顔、気取り顔、いろんな表情が楽しめます。カンガルーとコアラの笑っているような(動物は笑っているわけではないのでしょうが)表情が大好きで、見て見て!とみんなに見せまくり。かわいくておもしろい!見てる誰もが笑顔になります。

「いいおかお」さえぐさひろこ(アリス館)2004年11月発行.23p.23㎝.1200円

ねんね Book ねんね

著者:さえぐさ ひろこ
販売元:アリス館
Amazon.co.jpで詳細を確認する

表紙は、木の枝につかまってねむるリス…。動物の寝顔ばかりを集めた写真絵本です。

おかあさんのふくろの中でねむるワラビー。からだをまんまるにまるめてねむるヤマネ。首を折り曲げてねむるキリン。水につかりながらねむるカバの寝顔は憎めない感じで、ちょっと笑えます。無防備な動物たちの寝顔は、たまらなくかわいいです。おやすみの前にどうぞ。

「ねんね」さえぐさひろこ(アリス館)2004年2月発行.23p.23㎝.1200円

| | コメント (0)

絵本「オオカミグーのはずかしいひみつ」

オオカミグーのはずかしいひみつ オオカミグーのはずかしいひみつ
販売元:セブンアンドワイ
セブンアンドワイで詳細を確認する

「オオカミグーのはずかしいひみつ」きむらゆういち・作 みやにしたつや・絵(童心社)2008年4月発行.32p.27×19㎝.1300円

オオカミのグーは、赤ちゃんの頃イタチのおかあさんにひろわれ、大事に育てられました。グーは、そのことには感謝しているけれど、おかあさんがきらいでした。おかさんがイタチだということで、何度もいじめられたからです。そこで、グーはとなり山まで遊びにいくことにしました。そこでは、だれもグーのおかあかさんがイタチだとは知らないからです。

グーが遅くなる時、いつもお母さんが心配して迎えにきました。そんなおかあさんに、グーは「だいじょうぶだからくるなって。これからはぜったいにこないで」と言い放ちます。

やがて誰よりもケンカが強くなったグーは、グーのことを快く思っていないオオカミたちに襲われます。殴られ気を失ったグーを助けたのは、小さな黒いカゲでした…。

イタチのお母さんの気持ちがわかる!とうなずくお母さんも多いでしょう。母親は、いつまでたっても子どものことが心配だし、守ってあげたいと思ってるんだよね…。読んでいて、グッときました。母親の愛情を感じる一冊です。

| | コメント (0)

絵本「くじらのバース」

くじらのバース―この星の上で Book くじらのバース―この星の上で

著者:村上 康成
販売元:ひさかたチャイルド
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「くじらのバース」村上康成(ひさかたチャイルド)2008年2月発行.27×22㎝.40p.1300円

ナリンは、南の小さな島に住む男の子。毎日野球の練習にあけくれますが、なかなか上手くなりません。冬のある日、風のにおいに気がついて海にきてみると、ザトウクジラのバースが戻ってきていました。

ナリンとバースは同い年。ナリンが生まれた年、バースもここの海で生まれました。

夏の間、バースはエサを求めて遠い北の海に行き、長い長い旅をしてこの島の海で冬を過ごします。あたらしい春がきた時、ナリンの野球の腕は上がり、バースには赤ちゃんが生まれました…。

村上さんの描く青い青い海の色と空の色が、ホントに気持ちいいー。絵本のサイズに収まりきらない、広がりを感じさせます。“エメラルドの風”に、“ライム色の月”…。実際行ってみると、そんな言葉がぴったりするのかもしれませんね。行ってみたいなぁー。つかの間の南の島体験を満喫できました。

ザトウクジラといえば、アラスカで撮影された星野道夫さんの写真が思い浮かびます。

Book アラスカ―極北・生命の地図

著者:星野 道夫
販売元:朝日新聞社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「アラスカ」星野道夫(朝日新聞社)1990年5月発行.91p.5800円

ザトウクジラは、夏はえさの豊富なアラスカの海、冬は出産や子育てに適したハワイ諸島などの南の海へと、毎年片道七・八千キロにもわたる大回遊をくりかえしているそうです。

クジラ―大海をめぐる巨人を追って (ノンフィクション知られざる世界) Book クジラ―大海をめぐる巨人を追って (ノンフィクション知られざる世界)

著者:水口 博也
販売元:金の星社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「クジラ」水口博也(金の星社)2004年12月発行.112p.22㎝.1200円

ザトウクジラの回遊を追ったノンフクション。表紙の写真のようにクジラが海面に体をおどらせる行動は、「ブリーチ」と呼ばれているそうです。これは体についた寄生虫をはらい落とすためだとか、水音を仲間との合図につかうためだとか言われているそうですが、本当のところはまだよくわかっていないそうです。

ザトウクジラの尾ビレの裏側は、人間の指紋のように一頭一頭違うこと。集団で行なう特徴あるえさのとり方(一頭のクジラが、海中で息をはきながら泳ぎ大きな泡の円を作り出す→仲間のクジラたちが、えさとなるニシンをその泡の円の中に追い込んでいく)など、クジラの生態やくらしぶりが、小学生にもわかりやすく説明されています。

ザトウクジラの雄は、冬から春先にかけての繁殖の季節、海中遠くまで声を響かせます。その調べは「クジラの歌」と言われているそうです。クジラの歌と聞いて思い出したのが、こちらの絵本です。

Book くじらの歌ごえ

著者:ゲイリー ブライズ,ダイアン シェルダン
販売元:ブックローン出版

Amazon.co.jpで詳細を確認する

「くじらの歌ごえ」ダイアン・シェルダン作 ゲイリー・ブライズ絵 角野栄子・訳(BL出版)1998年6月発行.24×30㎝.1360円

冬には南へ、夏には北へ向かって迷わずに旅をするザトウクジラ。けれども仲間からはぐれてサンフランシスコ湾のゴールデンゲートブリッジの下までさまよってきたクジラがいました。1985年10月、本当にあったお話です。

クジラのハンフリー  /ウェンディ=トクダ/作 リチャード=ホール/作 末吉暁子/訳 ハナコ=ワキヤマ/絵 [本] クジラのハンフリー /ウェンディ=トクダ/作 リチャード=ホール/作 末吉暁子/訳 ハナコ=ワキヤマ/絵 [本]
販売元:セブンアンドワイ ヤフー店
セブンアンドワイ ヤフー店で詳細を確認する

迷い込んだのは、長さ14メートル、重さ40トンの大きなクジラ“ハンフリー”。

ハンフリーは、サクラメント川をのぼり、狭い橋げたをすりぬけ上流に行ってしまいました。これ以上先に行くと、川幅も川底も狭くなり、Uユータンできなくなる。科学者や沿岸警備隊の人たちは、苦しそうにしているハンフリーを救おうと、試行錯誤します。人々が見守る中、ハンフリーは、無事に海に戻ることができるでしょうか?

「クジラのハンフリー」ウェンディ=トクダ.リチャード=ホール作 末吉暁子・訳 ハナコ=ワキヤマ・絵(国土社)1990年11月発行.32p.1200円

| | コメント (0)

「ヒトラーのはじめたゲーム」

ヒトラーのはじめたゲーム Book ヒトラーのはじめたゲーム

著者:アンドレア・ウォーレン
販売元:あすなろ書房
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ポーランドのグディニアで裕福な生活を送っていたユダヤ人のジャック・マンデルバウム。彼は、1942年6月、15歳の時、ナチスによって家族と引き離され、強制収容所に送られます。いつ殺されるかわからない恐怖、飢えと寒さ、劣悪な環境での過酷な労働。強制労働収容所を移動しながら、ジャックは3年間に及ぶ収容所生活を生き延びます。その後アメリカへ移住したジャックの回想を挟みながら進んでいく体験記録です。

最年少で一所懸命に働くジャックは、同じ収容所にいるアーロンから、「ここで起こることはすべてゲームだと思え。どんな目にあってもくよくよしてはいけない。うまくゲームをするんだ。そうすれば、ナチスより長く生きることができるかもしれない」と言われます。“これはゲームなんだ”というのは、映画「ライフ・イズ・ビューティフル」の中でも、お父さんが幼い息子を怖がらせないように演技をし同じ言葉を言ってましたね。

そして、餓死しないために余分な食べ物を手に入れろ。注目されることはするな。友だちを大切にしろ(なぜなら、友だちなしでは生きのびることはできないから。その言葉通り、その後モーニクという友だちを得て支えあいます)、(病気にならないように)体を清潔にしておくこと…と、強制収容所で生きるためのルールを学びます。

強制収容所の中には、監視兵の他に、バラック(居住棟)に住む百人ほどの囚人を監督している“カポ”という存在があったとはじめて知りました。囚人をすぐそばで見張りささいなことで暴力をふるうその男もまた囚人で(中にはユダヤ人もいたという)、骨と皮だけの囚人たちの中で、彼だけはびっくりするほど太っていたといいます。

ホロコーストの話は、読むのがつらいんですけど、やっぱり読んで欲しい。中学生くらいから。

「ヒトラーのはじめたゲーム」アンドレア・ウォーレン 林田康一・訳(あすなろ書房)2007年11月発行.191p.1300円

| | コメント (0)

絵本「まゆとりゅう」

まゆとりゅう―やまんばのむすめまゆのおはなし (こどものとも絵本) Book まゆとりゅう―やまんばのむすめまゆのおはなし (こどものとも絵本)

著者:富安 陽子
販売元:福音館書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「まゆとりゅう」富安陽子・文 降矢なな・絵(福音館書店)2008年2月発行.32p.27×20㎝.800円

まゆとおに」「まゆとうりんこ(こどものとも2007年2月号)」に次ぐ、シリーズ最新刊。

北のお山の3ぼんすぎの木の下に、やまんばかあさんと娘のまゆが住んでいました。ある朝、昨日まで真っ白だった山のてっぺんに、ひとすじ黒い地面が顔をのぞかせました。やまんばかあさんは、「今日は、お客さまがやってくるよ」と言って、準備を始めます。やまんばかあさんがつくったヤマモモのお酒の木の樽を山の上に運び上げた時、真っ黒な雲の中から春を告げる竜の親子があらわれます…。

やまんばかあさんとまゆは、竜に乗って春一番の雨を降らせる仕事に出かけます。雨が雪を融かし、季節は春へと変わっていきます。降矢ななさんの絵がいいですねー。りゅうに乗って空を駆け巡るダイナミックなシーンが、爽快です。ひと月、ふた月前…雪解け頃が、読み頃でしょうか…。

背高のっぽの山姥と娘のまゆ…。やまんば山の物語は、富安陽子さんが大学生の時に書き始めたものなんだそうです。

やまんば山のモッコたち (福音館創作童話シリーズ) Book やまんば山のモッコたち (福音館創作童話シリーズ)

著者:降矢 奈々,富安 陽子
販売元:福音館書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「やまんば山のモッコたち」富安陽子(福音館書店)2000年11月改訂版発行.288p.1500円

モッコとは、人間でも動物でもない-山姥や河童、天狗、雪女などのこと。

霜里村の人が足を踏み入れることのできない山姥山。そこで暮らす、背高のっぽの山姥と娘のまゆの一年間が描かれます。

なんといっても、まゆのお母さんの山姥がかっこいい!サバサバとしていてたくましく、愛情深い。そして、ヤマモモの砂糖煮にやまんば餅など、山姥の作る料理がたまらなくおいしそうです。小学校4年生くらいから。おすすめです。

| | コメント (0)

昨今

昨日から始まった、ミステリードラマ「パズル」(テレビ朝日 毎週金曜日21:00~)が、おもしろかったです。主演の石原さとみさんは、これまで清純で一生懸命な女の子の役が多かったけど、今までとはガラッと違ったイメージで、それがまたよかったですね。巻き込まれる3人の男子高校生役の人たち(山本裕典さん他)もおもしろかったし!疲れて帰ってきて夜、重たいドラマは見られません…。「TRICK」に似てるなぁと思いながら見ていたら、脚本家が同じなんですね。これからも見ます。

最近ソフトバンクのCMで流れているピアノ曲。以前、向田邦子さんの新春特別ドラマで使われていたテーマ曲ですよね。お正月に放送される向田邦子さんのドラマ、とても楽しみだったんですよね。黒柳徹子さんのナレーションで小林薫さんや田中裕子さん、相楽晴子さん、田畑智子さんなど、いつも巧い役者さんばかり出演していました。久世さんが亡くなったので、もう見られることはないですけど…。この曲もとても印象に残っていたので、CMで流れると、ふと手を止めて聞き入ってしまいます。

ソフトバンクのサイトで調べてみると、「過ぎ去りし日々」(向田邦子スペシャル)というタイトルの曲なんだそうです。小林亜星さんの作曲です。

小林亜星・TVサントラ・アンソロジー Music 小林亜星・TVサントラ・アンソロジー

アーティスト:テレビ主題歌,岡本南,高倉健,ダ・カーポ,小林亜星,いけだももこ
販売元:テイチク
発売日:2003/06/25
Amazon.co.jpで詳細を確認する

このCDの中の「眠る盃」の曲が、「過ぎ去りし日々」にあたるようです。

| | コメント (0)

「木かげの家の小人たち」いぬいとみこ

木かげの家の小人たち Book 木かげの家の小人たち

著者:いぬい とみこ,吉井 忠
販売元:福音館書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

大正時代の初め頃。イギリス生まれのミス・マクラクランは、母国に帰る前、森山家の少年・達夫に、“小さい人たち”と空色のコップを預けます。のちに四人家族となった小人たちのために、空色のコップで毎日ミルクを運びつづける役目は、その後、代々森山家の人々の手へと引き継がれていきます。

昭和に入り戦争の足音が近づいた頃、小人たちにミルクを運んでいたのは、達夫の娘・ゆりでした。空襲が激しくなり、ゆりは四人の小人たちを連れて、信州の野尻のおばさんの家に疎開します。戦況が悪くなり、ミルクを手に入れることもむずかしくなったゆりは、小人たちの命を無事に守り通すことができるのでしょうか?

小人の物語というと、メアリ・ノートンの「床下の小人たち」が思い出されます。必要なものは人間たちから“借りながら”気付かれないように暮らしている「床下の小人たち」とは違い、この物語では、小人たちは森山家の人々の手からミルクをもらって暮らしています。

敵国にあたるイギリス生まれの小人たちを守っていこうとするゆりも、戦争に反対し逮捕される父親の達夫も、自分の大切なものを守るために、信念を貫き通します。小人たちも閉じこもり守られているばかりではなく、息子と娘のロビンとアイリスは、自らの意志で外の世界に出て行き友だちをつくり、動き出していきます。

1967年に書かれたファンタジーですが、今読んでもおもしろかったですね。

ロビンとアイリスのその後は、「くらやみの谷の小人たち」(福音館書店)という物語になっています。

「木かげの家の小人たち」1967年7月発行.288p.いぬいとみこ・作 吉井忠・画(福音館書店)1600円

| | コメント (0)

「花豆の煮えるまで」安房直子

花豆の煮えるまで―小夜の物語 (偕成社ワンダーランド) Book 花豆の煮えるまで―小夜の物語 (偕成社ワンダーランド)

著者:味戸 ケイコ,安房 直子
販売元:偕成社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

山奥の温泉宿に住む小夜には、お母さんがありません。小夜の母さんは、山んばの娘。小夜が生まれた後、風になって里へ帰ってしまいました。山の向こうの山んばの村にはだれも訪ねることはできないといいます。おばあさんは、お父さんとお母さんが出会ったいきさつを、花豆を煮ながら小夜に話し始めます…。

山んばの血をひく小夜は、風になって山をかけめぐり、鬼の子と遊び、朴の木の精と話をします。山の娘、小夜の不思議なお話です…。

とても好きな作品でした。小夜のお母さんに会いたい気持ちとお母さんと同じ血をひいていることの誇らしさ、そして風になって小夜を見守るお母さんの愛情を感じながら、読み進みました。

安房直子さんの物語は、味戸ケイコさんの絵とのコンビが多いですね。お二人が作り出す世界は、この世でありながらこの世でないような美しさと、寂しさに包まれているような気がします。

「花豆の煮えるまで」安房直子作 味戸ケイコ・絵(偕成社)1993年3月発行.142p.1200円

| | コメント (0)

「あかちゃんのりものえほん」とよたかずひこ

 ポンポンおふね ポンポンおふね
販売元:セブンアンドワイ
セブンアンドワイで詳細を確認する

「ポンポンおふね」とよたかずひこ(アリス館)2008年3月発行.24p.17×17㎝.800円

とよたかずひこさんの“あかちゃんのりものほん”シリーズ最新刊で、4作目。かわいらしい小さなサイズの幼児絵本です。

ポンポンポンポン…と、小さなふねが走る音。ボーボーと大きな客船が通る音。船が進むいろんな擬音で構成されている絵本です。リズミカルな音が耳に残ります。

とよたかずひこさんの柔らかいエは、ほのぼのとあったかい感じがします。車の好きな子、電車の好きな子、飛行機好きのこ、シリーズいろいろ選べます。

ブップーバス (あかちゃんのりものえほん) Book ブップーバス (あかちゃんのりものえほん)

著者:とよた かずひこ
販売元:アリス館
Amazon.co.jpで詳細を確認する

コトコトでんしゃ (あかちゃんのりものえほん) Book コトコトでんしゃ (あかちゃんのりものえほん)

著者:とよた かずひこ
販売元:アリス館
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ブーンブーンひこうき (あかちゃんのりものえほん) Book ブーンブーンひこうき (あかちゃんのりものえほん)

著者:とよた かずひこ
販売元:アリス館
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0)

CD「ディズニー・オン・ブラス」

Disney on Brass Music Disney on Brass

アーティスト:佐渡&シエナ
販売元:エイベックス・エンタテインメント
発売日:2008/03/26
Amazon.co.jpで詳細を確認する

メリー・ポピンズ、パイレーツ・オブ・カリビアン、Mr.インクレディブル、カーズに、ディズニーメドレー…。プロのウインド・オーケストラ、シエナ・ウインド・オーケストラの新譜は、ディズニー・サウンド!すっごくいいです!!

アメリカ・ディズニー本社に保存されていた映画サウンドトラック用のオリジナル・スコアをもとにして、吹奏楽版として演奏されているもの。演奏のうまさはおりがみ付き(ドラムは則竹裕之さんだっ!)。ディズニー音楽は耳馴染みのあるものが多いので、ふだん吹奏楽を聞かない方もぜひぜひ聞いてほしいです。吹奏楽ならではの金管楽器、打楽器の迫力ある演奏が楽しめます。

TRESURE BOX ~20周年ベストセレクション~ Music TRESURE BOX ~20周年ベストセレクション~

アーティスト:服部隆之,山崎まさよし,吉田美奈子,ジョン・健・ヌッツォ
販売元:UNIVERSAL SIGMA(P)(M)
発売日:2008/03/19
Amazon.co.jpで詳細を確認する

服部隆之さんのこれまで作品の中から選りすぐりの18曲を集めたもの。こちらもいいですよ~。

「王様のレストラン」「HERO」「新選組」「華麗なる一族」などお馴染みの曲が目当てで買ったんですけど、「White Love Story」(ドラマ「最高の片思い」)、「That's The Answer!」(ドラマ「それが答えだ」)、ドラマ「暴れん坊ママのテーマ」などの優しいメロディの曲にも惹かれました。

| | コメント (0)

絵本「化石をみつけた少女」

化石をみつけた少女―メアリー・アニング物語 (評論社の児童図書館・絵本の部屋) Book 化石をみつけた少女―メアリー・アニング物語 (評論社の児童図書館・絵本の部屋)

著者:キャサリン・ブライトン,せな あいこ
販売元:評論社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「化石をみつけた少女」キャサリン・ブライトン作 さなあいこ訳(評論社)2001年1月発行.32p.27×21㎝.1300円

のちに化石の専門家として、2体の完全なプレシオサウルス、イギリスではじめてみつかったプテロダクティルスなどを発見したイギリスの女性、メアリー・アニングの少女時代を絵本にしたものです。

1810年、イギリスの小さな港町に住むメアリー・アニングは、家計を助けるため、弟と一緒に“ほりだしもの”をさがしに、海辺を散策していました。

ある日、メアリーは、海辺の崖で、岩に埋もれた大きな化石を見つけます。メアリーは、足場を組んでもらい、ハンマーでそれを掘り出しました。

そしてそれが、何百万年のむかしに海にすんでいたイクチオサウルスという海生爬虫類の化石だとわかります…。

この発見は、何百万年の昔に生き者がいたという証明にもなり、科学の歴史にとって重要なものであったとともに、彼女のその後進む道のターニングポイントにもなったのです。

ちなみに、ダーウィンが「種の起源」を出版したのは、メアリーが亡くなって12年後だったということです。

| | コメント (0)

北森鴻「香菜里屋を知っていますか」

香菜里屋を知っていますか Book 香菜里屋を知っていますか

著者:北森 鴻
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「香菜里屋を知っていますか」北森鴻(講談社)2007年11月発行.196p.1600円

“三軒茶屋のビアバー”。ここのお店の魅力は、美味しい料理と、4種類のビール。そして、常連客が持ち込んでくる様々な謎に静かに耳を傾ける、マスター工藤哲也の存在だった…。

「花の下にて春死なむ」「桜宵」「蛍坂」と続いてきたこのシリーズも、本作が完結編となりました。最終話となる表題作では、香菜里屋が閉店、工藤が姿を消します…。そして、このシリーズで、最大の謎だった工藤の過去と、“香菜里屋”という店名の由来が明かされます。

常連客も結婚や転進で東京を離れたりと、それぞれの道へと別れていき、読みすすめていくうちに、香菜里屋もなくなるんだなという予感が少しずつ明確になっていくのが、切なかったです。

そんな中、閉店を惜しむかのように、冬弧堂の陶子さんや、雅蘭堂の越谷さん、蓮丈先生と、北森作品オールスター揃いぶみとなるのが、嬉しいところでした。

| | コメント (0)

題名のない音楽会

テレビ朝日で長年放送している「題名のない音楽会」(日曜朝9:00~9:30)の司会が、4月から(…というか、きょうの放送から)佐渡裕さんになりましたね。佐渡裕さんのファンなので、これから毎週楽しみに見ることにします。

佐渡裕さんが司会なら、首席指揮者をしているシエナ・ウィンド・オーケストラがでるといいな~と思っていたら、なんと早速来週出演です。嬉しいなぁ~♪

バーンスタイン オン ブラス Music バーンスタイン オン ブラス

アーティスト:佐渡&シエナ
販売元:エイベックス・エンタテインメント
発売日:2008/01/30
Amazon.co.jpで詳細を確認する

もうひとつ、ラジオですが、毎週日曜日の21:30~22:00、NHK FMで「吹奏楽のひびき」も放送されます。吹奏楽の音楽の番組はあまりないので、こちらもこれから楽しみです。(しゃべりは硬いですが…)

  響け!みんなの吹奏楽」NHK BS2 毎月1回 日曜18:00~18:45

| | コメント (0)

「リバウンド」

リバウンド Book リバウンド

著者:エリック・ウォルターズ
販売元:福音館書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「リバウンド」エリック・ウォルターズ作 小梨直・訳 深川直美・画(福音館書店)2007年11月発行.340p.1600円

不良グループから足を洗いたいショーンと、交通事故で車椅子生活を送るデーヴィッド。初対面からけんかをした二人が、バスケットを通じて少しづつ歩み寄り、自分ひとりでは踏み出せなかった一歩を踏み出すまでの友情物語。

よかったです…、とても。いつも強気で平気なふりをしているデーヴィットが、どんなに絶望しどんなに葛藤してきたのか。そんなデーヴィットに対して、“なんのふりをするつもりもない、だだ、友達でいたい”という、ショーンの言葉に泣けました…。

読んでいて、車椅子の人に対するなにげない態度が、どんなに彼らを傷つけるのか…に、気づかされましたた。

| | コメント (0)

「ゆらゆらゆくよ」韓国の絵本

ゆらゆらゆくよ (世界の絵本コレクション) Book ゆらゆらゆくよ (世界の絵本コレクション)

著者:クォン ジョンセン
販売元:小峰書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「ゆらゆらゆくよ」クォン・ジョンセン・文 キム・ヨンチョル・絵 金広子・訳(小峰書店)2007年10月発行.26×23㎝.1575円

ある日、ハルモニ(おばあちゃん)は、自分で織った木綿ひと巻きをハラボジ(おじいちゃん)の前に差し出して、「市に行ってこの木綿とお話をひとつ取り替えてきて下さいな」と頼みます。

市では売れなかった木綿でしたが、その帰り道、赤鼻のお百姓さんがお話と取り替えてくれました。そのお話が、ハラボジの家に侵入しようとしたどろぼうから、二人を助けることになります…。

韓国の昔話をもとにした創作昔話。日本の昔話の「おんちょろきょう」(または「おんちょろちょろ」)に似てますね。文章を書いたクォン・ジョンセンは、「こいぬのうんち」の作者と言えば、わかる方も多いでしょうか。ハルモニとハラボジのなんとも楽しそうな笑顔が印象に残りました。

| | コメント (0)

「泣き虫ハァちゃん」

泣き虫ハァちゃん Book 泣き虫ハァちゃん

著者:河合 隼雄
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「泣き虫ハァちゃん」河合隼雄(新潮社)2007年11月発行.189p.1300円

著者は、臨床心理学者で元文化庁長官の河合隼雄さん。残念ながら、昨年2007年夏に亡くなりました。

河合隼雄さんの最後の本となったこの作品は、小説の形をとっていますが、兵庫県丹波篠山での御自身の子ども時代の思い出を下敷きにしたものだと思われます。

主人公のハァちゃんは、男ばかりの六人兄弟の五番目、お兄さんたちに守られ、両親からの愛情に包まれ健やかに育って生きます。子ども時代の幸せな思い出は、その人のその後の人生の大きな支えとなるものなんだ…と言う言葉を思い出しました。

岡田知子さんによる水彩画(カラー)の挿絵も、物語の雰囲気にぴったりと合っています。

雑誌「家庭画報」の連載中に倒れられたので、書きたかった続きがあったのではないだろうか…、ハァちゃんのその後の成長を読みたかったなぁと心から思いました。

河合隼雄さんの三番目のお兄さん-子どもの頃の河合雅雄さんを主人公にした映画「森の学校」も涙なしには見られません…。いい映画です。河合隼雄さんをモデルにしたハァちゃんも、雅雄さんの幼い弟として登場しています。

              ※映画「森の学校」の公式サイトは、こちらから

少年動物誌 (福音館文庫) Book 少年動物誌 (福音館文庫)

著者:河合 雅雄
販売元:福音館書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「少年動物誌」河合雅雄(福音館文庫)2002年6月発行.320p.735円

映画「森の学校」の原作となった本です。

2つの雑誌で追悼特集を組んでいます…。

飛ぶ教室 12(2008冬)―児童文学の冒険 (12) Book 飛ぶ教室 12(2008冬)―児童文学の冒険 (12)

販売元:光村図書出版
Amazon.co.jpで詳細を確認する

追悼特集:“河合さんと子どもの本の森へ”

お兄さんの河合雅雄さんによる「泣き虫ハァちゃん異文」、追悼エッセイ(司修さん、工藤直子さん、斎藤惇夫さん、伊藤遊さん他)、三林京子さんとの対談(未発表)、今江祥智氏×山中康裕氏の対談、そして河合隼雄さんが子ども時代を過ごした丹波篠山の風景写真も掲載されています。

考える人 №23(2008年冬号)」(新潮社)2008年2月発行.1400円

追悼特集:“さようなら、こんにちは河合隼雄さん”

小川洋子さんとの対談(未発表)、小林秀雄賞で一緒に選考委員をされていた方々による座談会、立花隆さんとの対談(再録)、追悼文(工藤直子さん、茂木健一郎さん、梅原猛さん・鶴見俊輔さん・中川新一さん・梨木香歩さん他)、河合隼雄氏の作品ブックガイド、エピソード年譜、奈良の御自宅の庭の写真も公開されています。

| | コメント (0)

« 2008年3月 | トップページ | 2008年5月 »