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2008年2月

映画「エリザベス-ゴールデン・エイジ」

エリザベス : ゴールデン・エイジ DVD エリザベス : ゴールデン・エイジ

販売元:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2008/08/06
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映画「エリザベス-ゴールデン・エイジ」イギリス映画.2008年2月公開.1時間54分

結婚をせずに、一生をイギリスにささげたエリザベス女王。

98年に公開された「エリザベス」も見たはずなのに、すっかり内容を忘れてしまい、ラストの椅子に座った白塗りのエリザベス女王の顔だけが強烈に印象に残っています…。

今回は、暗殺計画を企てたスコットランド女王のメアリー・スチュアートを処刑し、スペインの無敵艦隊との戦いで勝利を収め、黄金時代を築くまでを描きます。

なにぶん世界史に弱く、エリザベス女王の暗殺を企てた背景と、誰がどっち側なのかはっきりわかりにくいところもあって、帰りにパンプレットを買って帰りました…。

ケイト・ブランシェットの女王ぶりは威厳たっぷり。豪華な衣装にもうっとり。義姉メアリー・スチュアートを処刑することへの苦悩と、 航海士ローリーへの秘めた想いと、一人の女性としての揺れる想いが切なかったです。

映画を見た後、簡単でいいから時代背景やエリザベス女王の人生の大きな流れを知りたいなぁと思って読んでみた本です。

エリザベス女王―イギリスのはん栄をきずいた大女王 (小学館版 学習まんが人物館) Book エリザベス女王―イギリスのはん栄をきずいた大女王 (小学館版 学習まんが人物館)

著者:石井 美樹子,菅谷 淳夫,高瀬 直子
販売元:小学館
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「エリザベス女王」(小学館版 学習まんが人物館)石井美樹子・監修 高瀬直子・まんが(小学館)2004年12月発行.159p.850円

いやぁ~、小学生向けの学習まんがだと言ってバカにしてはいけません。わかりやすいです、おもしろいです。正直、映画よりずっと、エリザベスの全体像がわかりました。子どもたちに人気があるシリーズだというのも、うなずけます。取り上げられている偉人の誰もが美男美女に描かれているのは、まぁご愛嬌として…。

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絵本「やまとゆきはら」

南極観測船「しらせ」が退役することになり、現在南極の昭和基地から日本に向けての最後の航海中なんだそうですね。昭和基地には25年間通ったそうです。本当にお疲れ様でした…。

やまとゆきはら―白瀬南極探検隊 (日本傑作絵本シリーズ) Book やまとゆきはら―白瀬南極探検隊 (日本傑作絵本シリーズ)

著者:関屋 敏隆
販売元:福音館書店
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「やまとゆきはら 白瀬南極探検隊」関屋敏隆(福音館書店)2002年10月発行.2200円

1912年(明治時代)白瀬を隊長とし、犬ぞりで南極点をめざした探検隊の足どりをたどったノンフクション絵本。日本人として初めて南極の地を踏んだ白瀬の伝記絵本ともいえるかな。南極観測船「しらせ」は、この白瀬中尉の名前から名づけられたようですね。

エンデュアランス号大漂流 Book エンデュアランス号大漂流

著者:エリザベス・コーディー キメル
販売元:あすなろ書房
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「エンデュアランス号大漂流」エリザベス・コーディーキメル著 千葉茂樹・訳(あすなろ書房)

1914年。第一次世界大戦が始まり、南極大陸がまだまだ未知の世界であった頃…。シャクルトン率いる28人の探検隊が、「エンデュアランス(=不屈の精神)」という名を持つ船に乗って、南極大陸横断の旅に出発する。

しかし、巨大な流氷帯に行く手をはばまれ、南極大陸に上陸すらできないまま、氷の中に閉じ込められ動けなくなってしまう。その後、船は押しつぶされて沈没。現代のような装備もない。無線も届かず、救助の見込みも全くない。それからが、生還に向けての長い長い旅のはじまりだった…。

淡々と語られていますが、まるで記録映画を見ているように映像が浮かんできました。

彼らの強靭な精神力と体力に感嘆し、圧倒されっぱなし。途中幾度となく絶望感に襲われたことだろうと、想像するに足りない。けれど、そんな極限状態の中でも、暗さは感じられません。むしろ明るさや希望さえ感じるのです。

常に先を読み、船員たちのために心を砕き、素早い判断を下す…。そんなシャクルトンのリーダーとしての力量と、船員それぞれが自分が果たさなければならない役割を把握し、知恵を出し合い、それを実行する。そして、天が味方をしてくれる出来事も重なり、奇跡を起こしていきます。読みながら、人間の偉大なる力をひしひしと感じました。

この旅を記録するために同行した専属写真家が撮り続けた写真もふんだんに使われ、貴重な経験を映像からも語ってくれます。ラスト、近づく救助ボートに手を振るモノクロの写真には、グッっときました。今はもう星になってしまった彼らに、心から大きな拍手を贈りたいと思います。

南極のコレクション (ふしぎコレクション) Book 南極のコレクション (ふしぎコレクション)

著者:武田 剛
販売元:フレーベル館
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「南極のコレクション」武田剛8フレーベル館)2006年6月発行.1600円

2003年5月から1年4か月、南極観測隊に同行した新聞カメラマンの記録。南極ってどんなところ?と聞かれたら、まずはこの本を手渡したい。壮大な自然とそこに息づく動物、隊員の暮らしぶりを、豊富な写真で伝えます。

ぼくの南極生活500日―ある新聞カメラマンの南極体験記 Book ぼくの南極生活500日―ある新聞カメラマンの南極体験記

著者:武田 剛
販売元:フレーベル館
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「ぼくの南極生活500日」武田剛(フレーベル館)2006年8月発行.120p.1600円

同じ著者が写真メインの上記の本とは別に、より詳しい読み物版として出版したもの。

到着早々、総出で建設された衛星通信アンテナ。このアンテナでインターネットと携帯電話が使用できるようになったことや、放置された古い雪上車などのゴミ問題、南極にも地球温暖化の波が押し寄せていることなど、過去の観測隊の業績と苦労を織り交ぜながら、南極の「今」を伝えます。

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絵本「黄金りゅうと天女」

黄金りゅうと天女 黄金りゅうと天女
販売元:セブンアンドワイ ヤフー店
セブンアンドワイ ヤフー店で詳細を確認する

本の中に書かれてはいないのですが、沖縄に伝わる民話なのではないでしょうか。

むかしむかし、那覇のまちに、夫婦になりたいと願う若い男女がいた。けれども男はさむらいで、女は百姓の生まれだったから、身分違いの夫婦はならぬと言われ思案にくれていた。

ある晩、枕もとに天女があらわれ、「泊のはまから舟にのり、慶良間にわたって暮らすがよい」という不思議な夢を二人そろってみた。

その言葉にそって慶留間島に渡った二人は結婚し、女の子を授かった。この子は、島のみんなから可愛(かなー)とよばれ、かわいがられた。

七つの誕生日を迎える朝、可愛は「わたしは天にいかねばなりませぬ」と言い残し、慶留間のてんぺんのオタキ山に向かった。そこで、大きく手招きすると、阿嘉島のオフタキ山のあかりから黄金色の竜がやってきて、可愛を背中に乗せると消えていってしまった。

それから何年かが過ぎ、大和のかいぞくせんが阿嘉島と慶留間島に上陸し、食べ物や財産を奪い、娘や子どもをさらいはじめた。すると、突然オフタキ山から黄金竜が竜巻を起こしながらあらわれ、かいぞくせんとかいぞくどもをこっぱみじんにした。この時、島の人たちは竜の背中に座る美しい天女を見たという。「きっと可愛だ」「可愛がわしらをすくってくれたのじゃ」と人々は両手を合わせいつまでもおがんでいたという。

黄金竜が去る前に、奥武島のてっぺんにつきさした青竹は、大百合の林となって今でもこの島に残っているそうです。

「黄金(こがね)りゅうと天女」代田昇・文 赤羽末吉・絵(銀河社)1974年9月発行.32p.30㎝×21㎝.1240円

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絵本「俊寛」

俊寛 (日本の物語絵本) Book 俊寛 (日本の物語絵本)

著者:司 修,松谷 みよ子
販売元:ポプラ社
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「俊寛」松谷みよ子・文 司修・絵(ポプラ社)2006年6月発行.42p.25×26㎝.1200円

「平家物語」の中に登場する、流人となった僧俊寛のエピソードを絵本にしたもの。俊寛は実在した人物で、後白河法皇の側近で法勝寺の執行を務めていましたが、1177年俊寛の山荘で平家打倒を謀議したという「鹿ヶ谷事件」で流罪にされてしまいます。

俊寛は、時の大臣・平清盛に謀反を企てた罪で、あれはてた島-薩摩の国・鬼界が島に流されます。やがて、島に流された三人のうち二人は許されて都に戻りますが、俊寛一人が島に残されてしまいます…。清盛からの帰京を指示するゆるし文には、自分の名だけがない。なぜないのか。なぜわしひとり、ゆるしがないのか。役人にすがりつき、許しを得た二人を乗せた船にかけ寄るが船はでていった。「まて、まってくれ」俊寛は腰まで水につかり、なきさけぶ。

そこには、心たけきひととうたわれた、都での位高きころの俊寛のおもかげはなかった。

俊寛は小高きところにかけあがり、のびあがりのびあがり、まるでおさない子のように、足をふみならし、「のせていけ、のせていけ」となきさけんだが、船はしだいに小さくなっていった…。

消えていく船に向かって、ただ一人島にとり残された俊寛の泣き叫ぶ声が響く。その孤独と絶望は、想像を絶します。

幼い頃から俊寛に仕えてきた家来の有王が、一人鬼界が島まで訪ねてきて、食べるものもなくやせ衰え変わり果てた姿の俊寛と再会します。有王から俊寛が捕らえられてから、妻や身内のものをとらえて殺されたことを聞き、生きる力を失い、自害する覚悟で餓死。まだ37歳の若さだったそうです。

平家物語の「俊寛」からは、後世、謡曲の「俊寛」、近松門左衛門の浄瑠璃「平家女護島」や曲亭馬琴の読本「俊寛僧都嶋物語」が生まれ、歌舞伎の演目にもなっています。

実際に俊寛が流された島については、鹿児島県の硫黄島、同じく鹿児島県の喜界島、長崎県の伊王島などいくつかの説があり、現在でもわかっていないそうです。

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科学絵本「ゆきのかたち」

ゆきのかたち (しぜんにタッチ!) Book ゆきのかたち (しぜんにタッチ!)

販売元:ひさかたチャイルド
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「ゆきのかたち(しぜんにタッチ!)」片野隆司・写真撮影(ひさかたチャイルド)2007年11月発行.28p.21×28㎝.1000円

写真絵本です。雪の上に残されたいろんな足あとはだれのもの?降り積もった雪がつくった不思議な形や模様はどんな風にしてできたの?そして顕微鏡で見た様々な形の雪の結晶…が、小さい人たち(幼稚園くらいからわかるかな)にもわかりやすく説明されています。どの写真もほんとにきれいです。

山形県の蔵王で撮ったという、“モンスター”と呼ばれる樹氷がどこまでも続いている写真が圧巻です。

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絵本「まめうしくんとあいうえお」

まめうしくんとあいうえお (PHPにこにこえほん) Book まめうしくんとあいうえお (PHPにこにこえほん)

著者:あきやま ただし
販売元:PHP研究所
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「まめうしくんとあいうえお」あきやまただし(PHP研究所)2008年1月発行.32p.24㎝.1200円

子どもたちに人気のまめうしシリーズ最新作。楽しいよぉ~。

さぁ、まめうしくんと一緒にあいうえおをいってみよう!

あくびをしているときの「あ~」。いしにあたっていたいときの「いっ!」。「う~」はこわい顔でうなってみる…。

みんなで声を出して、遊べる絵本。まめうしくんの表情もおもしろく、盛り上がること請け合いです。

文字通りではなく、省略してもアドリブをいれてもいいかなと思われる絵本。読み手は、読むというより演じる絵本でしょうか。幼稚園ぐらいから。

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映画「歓喜の歌」

原作は、立川志の輔さんの新作落語。

「みたまコーラスガールズ」と「みたまレディースコーラス」…。みたま町文化会館の主任が、似たようなコーラスグループの大晦日公演予約を、ダブルブッキングしてしまったことから、物語は始まります。

たかがママさんコーラスだとあなどっていた主任は、怒り心頭のママさんたちを相手に、事なかれ的におさめようとしますが、あるきっかけから公演を成功させようと奔走するようになります…。

映画公開を記念して発売された「志の輔らくごのおもちかえりDVD 1(歓喜の歌)」を先に見ちゃいまして、ストーリーをわかった上で映画をみるのはどうかなぁと思っていたのですが、おもしろかったですね。

落語自体は40分くらいなので、大筋はそのままに、そこから主任さんやコーラス隊の家族のこと、ママさんたちにとって大晦日の公演がいかに大切なものなのかを描いたりと、話をふくらませてあります。

志の輔さんも師匠の立川談志さんも、ちょこっと出演しています。文化会館の主任役・小林薫さんが、はまり役。どたばた喜劇ですが、見終わった後には心があったかくなって、自分もがんばろうと思わせてくれる映画でした。

              ※ 映画「歓喜の歌」の公式サイトは、こちらから。

映画「歓喜の歌」の小説版はこちら。角川文庫から出ているようですね。

歓喜の歌 (角川文庫 ん 27-1) Book 歓喜の歌 (角川文庫 ん 27-1)

著者:立川 志の輔,真辺 克彦,松岡 錠司
販売元:角川書店
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志の輔らくごのおもちかえりDVD 1 「歓喜の歌2007」 DVD 志の輔らくごのおもちかえりDVD 1 「歓喜の歌2007」

販売元:角川エンタテインメント
発売日:2008/01/25
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志の輔さんの落語が好きで、何枚か持っているCDを繰り返し聞いているのですが、映像で見るのははじめて。おもしろかったー。針に糸を通すところなどは、音声だけじゃなくやっぱり実際にみてみないとおもしろさは伝わらないよなぁ。

お役所仕事を風刺しながら、笑わせて、ホロッとさせての人情噺。最後にオマケとして、志の輔さんが、ママさんコーラスの歌う「歓喜の歌」の合唱の指揮をしています。映画だけではなく、ぜひぜひ落語の方も見て欲しいです。(このDVDは、2007年1月に渋谷パルコ劇場で収録されたものです)。

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三浦しをん「仏果を得ず」

仏果を得ず Book 仏果を得ず

著者:三浦 しをん
販売元:双葉社
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「仏果を得ず」三浦しをん(双葉社)2007年11月発行.284p.1500円

日本の伝統芸能・文楽の世界を舞台にした青春小説。

なにかひとつの道にうち込んでいる成長物語…が好きな私としては、まさにツボで、すっかりハマって読みました。おもしろかったです。勝田文さんによる表紙の絵もまさにイメージ通りで、健も兎一郎も師匠の銀大夫も、私の頭の中では、この顔で動いてました。(そのせいか、コミックを読んでいるような感覚にも陥りました…。)

私のように文楽に全くなじみがなくても大丈夫。するっと物語に入っていけて、個性豊かなキャラクターに笑わせられ、芸に対してあつく真っ直ぐな健を応援し、読み終わった時には文楽を観てみたい!と思わせてしまうんだから、すごいです。

文楽の奥の深さ、芸の世界で生きる厳しさと、そこで生きていこうとする人たちの真摯な気持ちがひしひしと伝わってきました。

あやつられ文楽鑑賞 Book あやつられ文楽鑑賞

著者:三浦 しをん
販売元:ポプラ社
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「あやつられ文楽鑑賞」三浦しをん(ポプラ社)2007年5月発行.265p.1600円

こちらは、文楽の世界にどっぷりはまった三浦しをんさんのエッセイです。

東京、大阪のみらなず、京都、愛媛にまで足を運んでの文楽観劇。「大夫」「三味線」「人形」それぞれの第一人者へのインタビューや楽屋拝見…、ウキウキワクワクドキドキのレポートが楽しい。

特におもしろかったのが、ストーリーのあちこちにつっこみを入れながら綴られる文楽作品の解説。わかりやすいし、おもしろすぎ。しをんさんが国語の先生だったら、古典がもっと身近なものになるのになぁ…なんてことを思いました。

是非「仏果を得ず」と合わせて読んでほしい本です。

文楽とはどのようなのもなのか。その背景を知ることで、よりおもしろさが深まります。

文楽 (物語で学ぶ日本の伝統芸能) Book 文楽 (物語で学ぶ日本の伝統芸能)

著者:平島 高文,江南 真理
販売元:くもん出版
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「物語で学ぶ日本の伝統芸能 4.文楽」(くもん出版)2004年4月発行.128p.27㎝.2800円

「仏果を得ず」で使われている「菅原伝授手習い鑑」「妹背山婦女庭訓」とは、どんな物語なのか、この本で読むことができます。

また、どんな舞台でどのように演じられているのか…が、初心者にもわかりやすく説明されています。

「仏果を得ず」の中ではあまり人形遣いが登場しませんが、「主遣い」「左遣い」「足遣い」の三人で動かす方法や、大夫と三味線が回転して登場する方法がわかります。健大夫と兎一郎はここに座るんだとわかっただけでも、ちょっと感激しました。

大夫が使用する床本の写真が掲載されていますが、なんと書いているのかまるでわからない独特の崩し文字に驚きました。

三浦しをんさんは、雑誌「yom yom」の中で働く女性を訪ね話を聞く連載をされていますが、この回のゲストは、女流義太夫三味線の鶴澤寛也さんです。

yom yom (ヨムヨム) 2007年 12月号 [雑誌] Book yom yom (ヨムヨム) 2007年 12月号 [雑誌]

販売元:新潮社
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「yom yom(ヨムヨム)12月号 vol.5」平成19年11月27日発行.680円

文楽は、すべて男性で演じられる芸能ですが、これを女性だけで上演する形も江戸時代からあるそうです。(女性の場合は、人形はなく大夫と三味線だけの素浄瑠璃という形になるそうです)。女性が語ると艶っぽく風紀を乱すということで、幕府から禁じられるのですが、登録を男名前にして生き延びてきた芸能なんだそうです。

鶴澤寛也さんは、大学時代、義太夫協会の「義太夫教室」のチラシがきっかけとなって、この世界にはいったとか。

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鬼の絵本

鬼ぞろぞろ Book 鬼ぞろぞろ

著者:舟崎 克彦,赤羽 末吉
販売元:偕成社
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「鬼ぞろぞろ」舟崎克彦・文 赤羽末吉・絵(偕成社)1978年8月発行.47p.1800円

「古今物語集」の中の、鬼の唾で姿を消されてしまった男の話を、もとにしたもの。

京の都で鬼の行列に出合い、鬼どもからつばをかけられた男は、透明人間になってしまいます。

男は、昼間にはもとの姿に戻して下さいと三条の六角堂で観音さまに一心にお祈りしながら、夜になると人の目に見えぬのを幸いに町に出て盗みを重ねます。

そんなある日、男は夢の中で「日がのぼり、はじめにあったもののいうことをきくがいい」という観音さまのお告げを聞き、おそろしげな牛飼いの後をついています。どうやら牛飼いの姿もまた人々には見えないらしく、男は大きな屋敷の中でふせっている姫君の前に連れて行かれます。

槌で姫を痛めつけろと言われた男は、始めは言われた通りにしますが、姫の哀れな声を聞いて、人間の心を取り戻し、もとの姿に戻ります。男は姫を救ったとして、跡取りに迎えられ、その後幸せに暮らしたということです…。

「鬼のうで」赤羽末吉(偕成社)1976年12月発行.46p.1400円

丹波の大江山で悪さをしていた酒呑童子という鬼を、侍の源頼光が退治した。ところが、頼光の知らぬ間に逃げた鬼の一匹が、都のはずれの羅生門に住みついて悪事をはたらいていた。そこで頼光の家来の渡辺綱が、鬼退治に乗り込んだ…。

切られた腕を取り返しにくる鬼との力と知恵比べの話。のみこまれそうなくらい巨大な鬼と綱とのたたかいのシーンの迫力に圧倒されました。

酒呑童子 (日本の物語絵本) Book 酒呑童子 (日本の物語絵本)

著者:石倉 欣二,西本 鶏介,川村 たかし
販売元:ポプラ社
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「酒呑童子」川村たかし・文 石倉欣二・絵(ポプラ社)2003年9月発行.41p.25×26㎝.1200円

丹波の国大江山に、酒呑童子とよばれる鬼がすんでいた。童子は都で暴れ、財宝を盗み、家をふみつぶし、姫ぎみをさらっていく。

業を煮やした帝は、源頼光を大将とした六人の豪傑に、酒呑童子の退治を命じた…。

その六人とは、大将の源頼光、三百人力の渡辺綱、鳥や動物のことばがわかる坂田公時(幼少名は金太郎)、水が平気の藤原保昌、火を使う碓井貞光、占いの名人卜部季武。

山伏の姿になった六人は、<鬼ころし>というふしぎな酒をもらい、鬼が城にのり込んでいきます。酒呑童子は、髪の毛に隠れたふくろうの忠告もきかず酔いつぶれ、ねむったところに火を放たれます…。

あとがきによると、よく知られている「酒呑童子」は、室町時代の「御伽草子」の物語の中のひとつなんだそうです。そして、この酒呑童子は、もとは山寺の小僧だった者が鬼として変身したものだったといわれています。

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