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2007年11月

「木馬のぼうけん旅行」

木馬のぼうけん旅行 (福音館文庫) Book 木馬のぼうけん旅行 (福音館文庫)

著者:ペギー フォートナム,アーシュラ ウィリアムズ
販売元:福音館書店
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「木馬のぼうけん旅行」アーシュラ・ウィリアムズ作 石井桃子訳 ペギー・フォートナム画(福音館文庫)2003年1月発行.272p.700円

面白かった!

主人公は、ピーダーおじさんがつくった小さな木馬。ピーダーおじさんのそばを離れたくないと泣いていた木馬が、木のおもちゃが売れなくなり、生活に困っていたピーダーおじさんのために、世の中に出てお金もうけをしようと決心します…。

小さな木馬は、お金を貯めてピーダーおじさんのもとに帰って静かに暮らしたいという望みを持ちながら、おじさんの家からどんどんどんどん遠ざかり、意図しない方向へとものごとがすすんでいきます。途中稼いだお金を何度も失ったり、足や首が取れてしまったりと、まさに満身創痍で波乱万丈の旅!よく働き正義感の強い木馬の存在は、応援せずにはいられなくなります。最後まで飽きさせない展開で、非常にテンポがいい!小学校4年生くらいから読めるかな。おすすめです。

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「ヘレンのクリスマス」

ヘレンのクリスマス Book ヘレンのクリスマス

著者:ナタリー・キンジー・ワーノック
販売元:ビーエル出版
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「ヘレンのクリスマス」ナタリー・キンジー・ワーノック文 メアリー・アゼアリアン絵 千葉茂樹訳(BL出版)2007年11月発行.32p.26×26㎝.1600円

車も電話も電気もない時代のクリスマスは、どんな様子だったのでしょうか…。

アメリカ北部・バーモンド州の丘の上の農場。主人公となっている7人きょうだいの末っ子ヘレンは、文を書いたナタリー・キンジー・ワーノックのおばあさんにあたるそうです。おばあさんの時代のクリスマスと、その時代の暮らしを、メアリー・アゼアリアンの版画で描きます。厳しい環境で今のようにモノがなくても、家族や近所で助け合う心豊かな時代。

クリスマスの夜の教会の帰り道。家族みんなで干草を敷き詰めたそりに乗り、満天の星空の中、歌を歌いながら帰る場面の絵がとても好きでした。

子どもより、どちらかというと大人向けの絵本かな。

ナタリー・キンジー・ワーノック自身の子ども時代を描いた絵本が、こちらの「夜明けまえから暗くなるまで」です。ちなみに絵を描いたメアリー・アゼアリアンも、子ども時代をバージニアの小さな農場で暮らした経歴を持つそうです。

夜明けまえから暗くなるまで Book 夜明けまえから暗くなるまで

著者:メアリー アゼアリアン,ナタリー キンジー‐ワーノック
販売元:BL出版
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「夜明けまえから暗くなるまで」ナタリー・キンジー・ワーノック文 メアリー・アゼアリアン絵 千葉茂樹訳(BL出版)2006年2月発行.40p.24×26㎝.1600円

アメリカ・バーモンド州の丘の上の農場。家族みんな、夜明けまえから暗くなるまで働きづめだったけれど、楽しみも喜びもたっぷりあった…そんな一家の暮らしが描かれています。

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「14ひきのもちつき」

14ひきのもちつき Book 14ひきのもちつき

著者:いわむら かずお
販売元:童心社
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「14ひきのもちつき」いわむらかずお(偕成社)2007年11月発行.32p.27㎝.1200円

“14ひき”シリーズの最新刊。今回は、みんなで力を合わせてのおもちつきです…。

私が子どもの時には、年末親戚一同が祖母の家に集まって、おもちつきをしたものです。もち米をふかして、臼と杵でもちをつき、熱いうちに丸めてきなこ・あんこといろんなおもちにしていきました。そんなおもちつきの手順を、なつかしく思い出しながら読みました。

家族一人一人を細かいところまで丁寧に描いているので、親子でゆっくりページをめくりたいシリーズです。

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「イスカンダルと伝説の庭園」

イスカンダルと伝説の庭園 Book イスカンダルと伝説の庭園

著者:ジョアン・マヌエル・ジズベルト,アルベルト・ウルディアレス,宇野 和美
販売元:徳間書店
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「イスカンダルと伝説の庭園」ジョアン・マヌエル・ジズベルト作 宇野和美訳(徳間書店)1999年12月発行.192p.1300円

世継ぎに恵まれなかったアラビアの王アルイクシールは、後世に名を残すため、世界一美しい庭園を造ることを思い立った。そこで王は、当代随一の建築師イスカンダルに仕事を依頼した。イスカンダルは持てる力の限りを尽くして庭造りに没頭したが、王は密かなもくろみを持っていた…。

読みながら、こんな風に展開していくのかな…という予想が、次々と裏切られました。話は二転三転し、目が離せません。イスカンダルが造りあげた庭の描写にうっとりしました。

ちなみに設定された国も人物も架空の物語です。中学生ぐらいから大人まで。

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名前を当てるお話

「トム・ティット・トッド!」岩倉千春・文 飯野和好・絵(ほるぷ出版)1992年5月発行.32p.23×24cm.1450円

なまけんぼのむすめが、ひょんなことから王さまのお妃になりました。「一年のうち、十一か月は好きなように暮らしてよい。けれど、最後のひと月は毎日5かせ、糸をつむぐのだ。できなかったら命はないぞ」という約束で。

むすめは贅沢ざんまいで暮らしていましたが、十二か月めの最初の日、約束通り糸つむぎを命じられて、わあわあ泣きわめきます。なまけんぼうのお妃は、ほんとは糸つむぎなんて一度もやったことがないからです。

そこへ小鬼があらわれて、「毎日、夜までに糸を紡いでもってきてあげるよ。そのかわり、おいらのなまえをあてるんだ。最後の日までにあたらなかったら、おいらのよめさんになってもらうよ」とむすめと約束します…。 

イギリスの民話ということで、ほるぷから出版されています。

グリム童話集に、この話と似たお話があります。

「ルンペルシュティルツヘン(グリムの昔話)」ポール・ガルトン絵 乾侑美子・訳(童話館)1994年7月発行.32p.30×24cm.1350円

貧しい粉屋が王さまと話をすることになり、自分を偉くみせようとつい“自分の娘は、わらをつむいで金にすることができる”と言ってしまいます。王さまは、わらでいっぱいになった部屋へ娘をつれていき、「このわらをぜんぶ紡いで金にしてしまわなけれは、おまえの命はないぞ」と言い渡します。そんなやりかたなど、これっぽっちも知らない娘は、泣き出してしまいます。

するとそこへ小人が入ってきて言いました「なにをくれる?おれがかわりにわらを金につむいでやったら」。かわりにやってもらうたびに小人からなにかを要求される娘は、お妃になって一番はじめにうむ子どもを小人に渡すことを約束させられます。

やがて王さまと結婚し、赤ちゃんをうんだお妃の前に小人があらわれました。赤ちゃんを渡すのを拒んだお妃に、小人は「三日間の間でおれの名前をあてられたら、子どもは渡さなくていい」と言いわたします…。

上記の「トム・ティット・トッド!」も「ルンペルシュティルツヘン」も、小鬼や小人が自分の名前を織り込んだ歌を歌っていた話を、お妃が耳にしたことで名前が知られてしまいます。それにしても“ルンペルシュティルツヘン”とは、なんとも読みにくい名前ですね。

日本の昔話では、「だいくとおにろく」が名前を当てるお話ですよね。

だいくとおにろく (こどものとも傑作集 (36)) Book だいくとおにろく (こどものとも傑作集 (36))

著者:松居 直,赤羽 末吉
販売元:福音館書店
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「だいくとおにろく」松居直・再話 赤羽末吉・絵(福音館書店)1962年6月発行.28p.20×27㎝.743円

むかし、あるところにとてもながれのはやい大きな川がありました。あんまり流れがはやいので、何度橋をかけてもたちまち流されてしまいます。困り果てた村の人たちは、このあたりで一番名高い大工に頼んで橋をかけてもらうことにしました。

ひきうけてはみたものの、心配になった大工が橋をかける場所にいってみると、川の中から大きなおにがあらわれます。おには大工に「おまえのめだまをよこしたら、おれがおまえにかわって橋をかけてやってもええぞ」と言い、2日間でりっぱにできあがります。

「さあ、めだまをよこせ」と言われ逃げ出した大工。おには「そんならおれのなまえをあてればゆるしてやる」と約束しました…。

こちらも大工が、おにの名前を織り込んだこもりうたを耳にしたことで名前が判明するお話です。

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「クリスマス人形のねがい」

クリスマス人形のねがい (大型絵本) Book クリスマス人形のねがい (大型絵本)

著者:バーバラ クーニー,ルーマー ゴッデン
販売元:岩波書店
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「クリスマス絵本のねがい」ルーマー・ゴッテン文 バーバラ・クーニー絵 掛川恭子訳(岩波書店)2001年11月発行.39p.2100円

クリスマス・イヴの日。おもちゃ屋で自分を買ってくれる人を待っている人形のホリーと、施設に預けられている孤児の女の子アイビー。二人の心からの願いが奇跡のように叶う物語です。

読み終えた時には、いくつもの出来事が偶然というより、むしろ必然だったように感じられるから不思議。

バーバラ・クーニーの絵が本当に美しい!絵本の形はしていますが、文章はかなりのボリュームがありますので、読み物と考えた方がいいでしょう。高学年くらいから大人まで。女の子向けかな。

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「ながれぼしをひろいに」

ながれぼしをひろいに (『こどものとも』傑作集) Book ながれぼしをひろいに (『こどものとも』傑作集)

著者:片山 健,筒井 頼子
販売元:福音館書店
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「ながれぼしをひろいに」筒井頼子文 片山健絵(福音館書店)1999年10月発行.32p.27×20cm.800円

クリスマス・イブの夜。ぜったいサンタさんに会うんだと、がんばって起きていたみふでは、おおきなあかいながれぼしが、すいどうやまにおちていくのを見ます。あれをサンタさんのプレゼントにしようと思い立ったみふでは、すいどうやまのてっぺんにながれぼしをひろいに出かけました…。

タイトルや表紙だけではわかりにくいのですが、クリスマス絵本です。“ゆきが きちくち きちくちと おとをたてました”、“ひゅるひゅると かぜが ふいてきました”、“しゃらしゃら、しゃらしゃらと、かれくさがゆれました”など、擬声語の使い方がおもしろいです。主人公の“みふで”という名前も変わってますよね。

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「ヤンメイズとりゅう」中国の昔話

むかしむかし、シャオホンメイという女の子が、山の奥でおかあさんと二人で暮らしていました。ある日シャオホンメイは、おそろしいりゅうにさらわれてしまいます。“わたしを助け出せるのは、弟だけよ”という叫び声を残して。

“うちには、娘ひとりしかいないのに”と悲しみにくれるおかあさんは、その帰り道ひとつだけなっていたやまももの実を食べます。すると幾日かたつとおかあさんは、やまもものようなまるまるとしたあかい顔の男の子をうみました。おかあさんは、その子に“やまももの子”という意味のヤンメイズという名をつけます。

みるみる大きくなったヤンメイズは、ねえさんを助けるために旅立ちます。途中、大きな岩の下にあった金の笙を見つけ、リュウ退治へと向かいます…。

リュウ退治のお話。

絵が素晴らしいです!はじまりの墨絵で描かれた山々の風景から、ふっと物語の中へと誘われていきました。筆による力強い線。ヤンメイズのかわいらしい容姿。すっかり譚小勇(たん しゃおよん)さんの絵に魅了されました。譚小勇さんは92年来日、98年に日本国籍に移籍して、現在日本在住とか。

この本は、現在絶版となっています。図書館本で読みました。ぜひ復刊して下さい!!

「ヤンメイズとりゅう」松居直・関野喜久子・再話 譚小勇・絵(福音館書店)1994年6月発行.40p.26×27㎝.1250円

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「一音入魂!全日本吹奏楽コンクール名曲・名演50」

一音入魂!全日本吹奏楽コンクール名曲・名演50 Book 一音入魂!全日本吹奏楽コンクール名曲・名演50

著者:富樫 鉄火
販売元:河出書房新社
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「一音入魂!全日本吹奏楽コンクール名曲・名演50」富樫鉄火・石本和富・はん堂力也著.2007年10月発行.239p.1700円.河出書房新社

「風之舞」が課題曲だった年なので2004年ですね。所さんの「笑ってコラえて」(日本テレビ)で、普門館を目指す吹奏楽部の高校生たちをシリーズで取り上げてましたね。

この本は、その吹奏楽コンクールの全国大会で、2006年までに演奏された名曲と印象に残った名演を紹介するガイドブックです。演奏回数の多い曲のランキング(取り上げられている曲はこれに基づいていると思われます)、金賞受賞率のランキングもあったりしておもしろいです。

娘は今現役の吹奏楽部員としてがんばっていますが、地区大会を勝ち抜いて県大会に出場することを目標にしているので、普門館など雲のまた上の話…。でも今夏出場した県大会の中で、ここに取り上げられている曲もずいぶん演奏されていましたし、定演などで以前の課題曲を耳にする機会もあります。

音楽は実際にどんな曲なのか聞いてみなくちゃ楽しくない!この本で紹介されている曲は、

  吹奏楽専門ミュージックダウンロードサイト【World Windband Web Music Download Store】

で、試聴・購入することができます。

(ちなみに、うちの古いパソコンでは、こちらのサイトからのダウンロードに対応できませんでしたので、2000年~2004年と限られた分しかないのですが、【mora】で購入しました)。

曲を聞きながらまたこの本の曲目紹介を読むのもまたよし…です。

本の帯に推薦文をよせている佐渡裕さんが指揮するシエナ・ウインド・オーケストラのアルバム「ブラスの祭典3」でも、課題曲「高度な技術への指標」「風紋」「ディスコ・キッド」、オリジナル曲として紹介されている「フェスティヴァル・ヴァリエーションズ」の演奏を聞くことができます。

ブラスの祭典(3) Music ブラスの祭典(3)

アーティスト:佐渡裕&シエナ・ウインド・オーケストラ
販売元:エイベックス・クラシックス
発売日:2005/05/25
Amazon.co.jpで詳細を確認する

夏にあるのが「コンクール」で、冬にあるのがアンサンブルコンクール、略して「アンコン」。2005年そのアンコンの全国大会で金賞を受賞した熊本盲学校8人の生徒たちの挑戦を描いたノンフィクションです。

息を聴け Book 息を聴け

著者:冨田 篤
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「息を聴け」冨田篤(新潮社)2006年4月発行.208p.1300円

熊本在住でフリーの打楽器奏者として活動していた冨田氏。彼のもとに盲学校で打楽器アンサンブルを本格的にやりたいので指導をお願いできないかとの話が舞い込んだ。それから週1回盲学校に通う日々がはじまった。

障害の程度もバラバラ。中には全盲の生徒もいる。スティックの握り方も見せて教えるということができない。楽譜は?出だしの合図は?想像以上の壁が立ちふさがっているようにみえたが、彼らは“耳を使う”ことができるのだと気がついた…。

当初の顧問だった草尾先生と共に、それぞれの長所を見極めて、音楽を通して成長してほしいという願いを込めながら、担当の楽器を決めていく場面が好きでした。

アンサンブルの曲を全国レベルに仕上げていくだけでも大変なのに、打楽器の組み立てや短い時間でのセッティングも全て自分たちの手で行なうなど、ひとつひとつステップアップしていく彼ら。結果がわかっていてもコンクールの結果発表の場面では涙がでました。

夏に「ブラバン甲子園」を出した東京佼成ウインド・オーケストラが、新作CDをリリースしています。

必勝コンクール!-レッドライン・タンゴ- Music 必勝コンクール!-レッドライン・タンゴ-

アーティスト:東京佼成ウインド・オーケストラ
販売元:EMIミュージック・ジャパン
発売日:2007/11/14
Amazon.co.jpで詳細を確認する

吹奏楽コンクールのための自由曲候補曲を集めたCD。タイトルにもなっている「レッドライン・タンゴ」が一番のウリなんだろうなと思うのですが、私自身は「センチュリア」と「アリランと赤とんぼ」が好きです。

mora】で試聴・購入できます。

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DVD「それでもボクはやってない」

それでもボクはやってない スタンダード・エディション DVD それでもボクはやってない スタンダード・エディション

販売元:東宝
発売日:2007/08/10
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ラスト、非常にショックを受けました。法廷は真実を明らかにする場ではなく、集められた証拠を元に裁判官が判断するものだというナレーションに、今の日本の裁判制度の現実を知りました。なんだか怖いですね。

大げさな演出をすることなく、淡々と描かれています。実際の裁判もたぶんこんな風にすすんでいくんでしょうね。周防監督のこれまでの映画とは違って、見ていて楽しいものではありませんが、最後まで目が離せませんでした。おすすめです。

       ※周防正行監督「それでもボクはやってない」公式サイトはこちらから

なぜなに法律入門 ジュニア・ロースクール 1  裁判所へ行ってみよう [本] なぜなに法律入門 ジュニア・ロースクール 1 裁判所へ行ってみよう [本]
販売元:セブンアンドワイ ヤフー店
セブンアンドワイ ヤフー店で詳細を確認する

「なぜなに法律入門 1(裁判所に行ってみよう)」2005年3月発行.64p.27㎝(学習研究社)3000円

裁判のしくみや、2009年5月21日に始まることが決まった裁判員制度(原則としてくじで選ばれた国民6人が裁判官3人と共に審理に参加します)のことが、わかりやすく説明されています。高学年くらいから。

この本の中で、裁判員制度の裁判員に選ばれない人として、弁護士や検察官などの司法関係者、国会議員、大学の法律学の教授(ここまでは納得)、そして自衛官とありました。自衛官?なぜ自衛官は、裁判員に選ばれないの??疑問でした…。

イラストで学べる裁判員制度 第1巻 (1) Book イラストで学べる裁判員制度 第1巻 (1)

著者:裁判員制度研究会
販売元:汐文社
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「イラストで学べる裁判員制度 (第1巻 裁判員制度ってなあに)」裁判員制度研究会(汐文社)2007年11月発行.47p.2100円

裁判員になるとどんなことをするのか?裁判員制度のしくみをわかりやすく教えてくれます。高学年くらいから、簡単に知りたいと思う大人まで。

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絵本「ちいさなふゆのえほん」

ちいさなふゆのほん  /ヨレル・クリスティーナ・ネースルンド/文 クリスティーナ・ディーグマン/絵 ひしきあきらこ/訳 [本] ちいさなふゆのほん /ヨレル・クリスティーナ・ネースルンド/文 クリスティーナ・ディーグマン/絵 ひしきあきらこ/訳 [本]
販売元:セブンアンドワイ ヤフー店
セブンアンドワイ ヤフー店で詳細を確認する

「ちいさなふゆのえほん」ヨレル・クリスティーナ・ネースルンド文 クリスティーナ・ディーグマン絵 ひしきあきらこ訳(福音館書店)2006年10月発行.28p.25×21cm.1100円

スウェーデンの冬の暮らしを描いたものですが、冬の子どもたちの過ごし方、楽しみ方は万国共通なんだなぁと思いました。冬は寒くて苦手だけど、冬の楽しみがいっぱい詰まった絵本です。文章がリズミカルで、どこか詩的でもあります。

「ちいさなふゆのえほん」の絵を描いた、スウェーデンの絵本作家クリスティーナ・ディーグマンさんの新しい絵本が出版されました。

ペーテルとぺトラ (大型絵本) Book ペーテルとぺトラ (大型絵本)

著者:アストリッド・リンドグレーン
販売元:岩波書店
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「ペーテルとペトラ」アストリッド・リンドグレーン作 クリスティーナ・ディーグマン絵 大塚勇三・訳(岩波書店)2007年10月発行.1470円

教室のドアをノックする音がしたので、グンナルがドアを開けると、そこに立っていたのはちいさなちいさな男の子と女の子でした。「わたしたち、この学校へいれてもらえますか?」

先生から学校に来ることを認めてもらった二人は、一生懸命勉強し、クラスにも慣れていきます。特にグンナルとは仲良しで、二人はグンナルに、月夜の下で踊るスケートをみせてあげました…。

なんともかわいらしく、美しい絵本。リンドグレーンのお話です。クリスティーナ・ディーグマンさんの絵本は、ゆっくり静かに向き合いたい…という気持ちにさせられます。

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絵本「ちょっとだけ」

「はやくかえってこないかな(こどものとも2007年12月号)」鈴木永子さく(福音館書店)2007年12月発行.28p.410円        

             ※本の詳細はこちら(福音館ホームページ)から

きょうはパパのたんじょうび。もみちゃんはママといっしょにかぼちゃケーキをつくりましたが、パパはなかなか帰ってきません。

待ち遠しくてたまらないもみちゃんは、ケーキのはしっこをちょっとだけ食べてみました。欠けたところには、もみちゃんがあつめたはっぱをかぶせました。もう一口…、また一口。でこぼこになってしまったケーキに木の実やはっぱをのせていくうちに、パパの顔そっくりのケーキが出来上がりました…。

「ちょっとだけ(こどものとも年中向き2005年4月号)」で、すっかりファンになってしまった鈴木永子さんの新しい絵本。ほんとにあったかい絵を描かれる方です。林明子さんにテイストが似てるかな。ラスト、雪が降ってくるシーンがでてきますので、晩秋から初秋にかけてが読み時ですね。

鈴木永子さんのはじめての絵本「ちょっとだけ」が、待望のハードカバーになりました。                

ちょっとだけ (こどものとも絵本) Book ちょっとだけ (こどものとも絵本)

著者:瀧村 有子
販売元:福音館書店
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「ちょっとだけ」瀧村有子・作 鈴木永子・絵(福音館書店)2007年11月発行.31p.27㎝.800円

赤ちゃんが生まれて、なっちゃんはおねえちゃんになりました。ママは赤ちゃんのお世話で忙しそうです。だから、なっちゃんはパジャマのボタンをはめたり、髪の毛をむすんだり、今までママにやってもらっていたことを、自分でがんばってやってみました。そしたら、“ちょっとだけ”成功しました。

お昼寝の時間、ねむたくなったなっちゃんが言いました。「ママ、“ちょっとだけ”だっこして…」。ママは答えます。「“ちょっとだけ”じゃなくていっぱいだっこしたいんですけどいいですか?」

いい話なんです。これまでのようにママにやってもらおうとすると、ママは赤ちゃんのお世話で手いっぱい。だからといってなっちゃんは駄々をこねるわけでもなく、けなげに自分にやってみようとする姿がとってもいじらしい。そして“ちょっとだけ”だけど、できたことに満足げな顔!そうやって、少しづつ子どもは大きくなっていくんですね。でも、やっぱり、ママには甘えたいという子どもの心理も見え隠れして、グッときてしまいます。子育て中のお母さんたちにぜひおすすめしたい1冊です。

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絵本「山んばあさんとむじな」

山んばあさんとむじな Book 山んばあさんとむじな

著者:いとう じゅんいち
販売元:徳間書店
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「山んばあさんとむじな」いとうじゅんいち作・絵(徳間書店)1996年10月発行.32p.30㎝

村のうら山にすんでいる、村でいちばん長生きの山んばあさんが、いつもいっていた。「うら山で、くらくなるまであそんでると、むじながばけてでるから、あかるいうちにかえらんといかん。」

「そんなことつくりばなしにきまってらあ」と、いつもわるさばかりしている、いたずらぼうずの4人ぐみが、くらくなるまであそんでいると…。

山の動物をいじめたり、いうことをきかずに山で遅くまで遊んでいるいたずらぼうずたちが、むじなに化かされ、妖怪たちに襲われます。あまりの悪ガキぶりに、これもいい薬だと思ってしまうほど。行動の抑制力になるこわいものって、今の世の中少なくなりましたね。

こわい話ない??と聞かれることが多いのですが、絵本でホントにこわいものってないですよね。ねむれなくなったり、夢みちゃったりしたら困りますものね。こわい話でも、どこかユーモラスなところが入っているお話が多いように思います。幼稚園くらいからよめるかな。

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「ベラスケスの十字の謎」

ベラスケスの十字の謎 Book ベラスケスの十字の謎

著者:エリアセル カンシーノ
販売元:徳間書店
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「ベラスケスの十字の謎」エリアセル・カンシーノ作 宇野和美訳(徳間書店)2006年5月発行.208p.1400円

とてもおもしろかった!

17世紀スペイン。父に売られ宮廷に連れてこられた少年ニコラスが語り手。

ベラスケスの名画「待女たち(ラス・メニーナス)」に秘められた二つの謎、

-ベラスケスの胸の赤い十字の紋章は、後から描かれたものとされているが、だれが描き入れたものなのか?また、「待女たち」に描かれた12人の人物の中で、一人だけ身元がわからない男がいるが誰なのか?-

を史実に絡めながら、解き明かしていくファンタジーです。

私のように世界史にも美術にも疎くても十分に楽しめます。ミステリー仕立てで、主人公ニコラスの成長物語にもなっています。中学生くらいから、おとなまで。おすすめです。

「ベラスケスの十字の謎」の語り手ニコラスは、背が伸びない体-いわゆる小人と呼ばれた人物でした。当時そのような人たちが宮廷にあつめられ、王族や貴族の気晴らし役にされていたという文章を読んだ時、思い出したのがこの本です。

宮廷のバルトロメ Book 宮廷のバルトロメ

著者:ラヘル・ファン コーイ
販売元:さえら書房
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「宮廷のバルトロメ」ラヘル・ファン・コーイ作 松沢あさか訳(さ・え・ら書房)2005年4月発行.270p.1600円

バルトロメは、異形の体に生まれついた10歳の少年。王女マルガリータの御者を務める父親は、そんな息子を恥ずかしがり、決して人前に出そうとはしなかった。しかし運命のいたずらか、バルトロメは王女マルガリータのおもちゃ“人間犬”として、宮廷に連れていかれることになる…。

はじめに読んだ時は、恥ずかしながらベラスケスも名画「ラス・メニーナス」も知りませんでした。ただひたすら人間扱いされてこなかったバルトロメが不憫でつらかった…。こっそり読み書きを習いに行くのを応援し、宮廷画家のヴェラスケスの画室で温かく迎えられたことを喜び、彼を救い出す計画をドキドキしながら読みました。

今回「ベラスケスの十字の謎」を読んだ後に再読した時は、重複して登場するニコラス(「宮廷のバルトロメ」では憎まれ役ですが)、ヴェラスケス、マリー・バルボラ、ファン・デ・パレハなど、彼らの人物像を肉づけしながら読めました。名画「ラス・メニーナス」が描かれる過程も、「ベラスケスの十字の謎」とは違った解釈で面白かったし。

時代背景など予備知識があって読むのとそうでないのとは、やっぱりおもしろさが違うと思います。あとがきなども一切なく、そのあたりについてなにも触れられていないのは、中高生あたりから読んでもらいたい本の作りとしては少し不親切かなとも思いました。

ベラスケスの奴隷だった黒人ファン・デ・パレハを主人公とした物語が、

Book 赤い十字章―画家ベラスケスとその弟子パレハ

著者:エリザベス・ボートン デ・トレビノ
販売元:さ・え・ら書房
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「赤い十字章」エリザベス・ボートン・デ・トレビノ作 定松正(さ・え・ら書房)1993年11月発行.159p.1236円

画家ベラスケスとその弟子パレハの信頼と友情の物語とでもいいましょうか。

17世紀、スペインでは奴隷は絵を描いてはいけないという法律があったそうです。それでも絵を描きたいと一人でこっそり絵の勉強をしていたパレハに対して、ベラスケスは自由を与え、パレハはベラスケスの助手として最後まで忠実に仕えたといいます。

ベラスケスが、パレハを自由の身にするという手紙を書き手渡す場面にはグッときました。どの本を読んでもベラスケスは好人物に描かれていますね。断片的にしかわかっていない彼らの生涯を、どのように想像し描いていくか…、読み比べてみるとそれぞれの作者の個性や思いが感じられて面白いです。そして、この本の中でも「ラス・メニーナス」の赤い十字章はパレハが描き入れたとなっていました。

この作品は、1966年に全米最優秀児童図書賞であるニューベリー賞を受賞しています。

名画「ラス・メニーナス」と、ベラスケスが描いたパレハの肖像画をカラーでみたいと思う方は、

Book はじめてであう絵画の本 (5)

著者:アーネスト・ラボフ,みつじ まちこ
販売元:あすなろ書房
Amazon.co.jpで詳細を確認する

“小学生から大人まで楽しめる美術入門シリーズ”と銘打って、各巻1人ずつ16人の画家を紹介したこのシリーズ。第5巻目は、「ベラスケス」を取り上げています。

「はじめてであう絵画の本 5(ベラスケス)」あーネスト・ラボフ作 みつじまちこ訳(あすなろ書房)1995年4月発行.32p.29×23㎝.1650円

「ラス・メニーナス」をめぐっては、いまなお解決されていない謎が残っているといわれているそうですが、そのような絵画の謎をあつめたのが、

迷宮美術館 アートエンターテイメント Book 迷宮美術館 アートエンターテイメント

著者:NHK『迷宮美術館』制作チーム
販売元:河出書房新社
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「迷宮美術館(アートエンターテインメント)」NHK『迷宮美術館』制作チーム著(河出書房新社)2006年3月発行.95p.933円

NHKBSテレビ「迷宮美術館」という番組で放送されたものをまとめたもの。

“「ラス・メニーナス」では、一国の王をなぜ鏡の中に描いたのか?”、“絵の中でベラスケスが向かっているキャンパスには何が描かれてているのか?”

その謎が解き明かされています。CGで作製されている「ラス・メニーナス」が描かれた構図は、非常に面白く納得できるものとなっています。

                ※番組ホームページは、こちらから。

王女マルガリータのその後は…。

ハプスブルク家の女たち(ヨーロッパ随一の名家の栄華をたずねるウィーンとオーストリア歴史紀行)」海野弘他(学習研究社)1994年発行.112p.1600円

スペイン国王フェリペ四世の次女マルガリータは、14歳でウィーンのレオポルト一世と政略結婚します。それでも夫のレオポルト一世とはたいそう仲が良かったそうですが、22歳で短い生涯を閉じています。

王妃たちのドラマと重ねて、ウィーンやオーストリア各地をめぐる写真紀行です。

今も残る王宮や修道院の豪華さにうっとり。エリザベート、テレジア、マリーアントワネット(テレジアの娘)など、これまで点として知っていたことが、自分の中で線として少し繋がりました。それにしてもエリザベートって、ホントに美人ですね…。

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