「いちばんたいせつなもの」バルカンの昔話
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いちばんたいせつなもの―バルカンの昔話 (世界傑作童話シリーズ) 販売元:福音館書店 |
「いちばんたいせつなもの」(バルカンの昔話)八百板洋子編・訳 ルディ・スコチル画(福音館書店)2007年3月発行.296p.1500円
バルカン半島にある、ブルガリア・ルーマニア・スロベニア・クロアチア・セルビア・アルバニア・マケドニア・トルコ・ギリシアの昔話、29編をあつめて編んだものです。
あとがきによると、このあたりはオリエントとヨーロッパの文化が混じり合い、長いあいだ異民族に支配されるという歴史をもつ地域だということ。そして、そうした時代に人々は昔話を語り伝えながら、民族のことばとかつての自分たちの文化の誇りを守っていたということです。
興味深かったのは、吸血鬼の話がいくつか入っていたことと、シンデレラや金のおの銀のおの話に似たお話があったことですね。(ドラキュラ公はルーマニアの人物で、シンデレラはドイツのグリム兄弟によるもの、金のおの銀のおのはイソップでしたよね)
マケドニアの「灰かぶりのマーラー」では、最後二人はお城で幸せに暮らしましためでたしめでたしではなく、灰かぶりの娘との結婚を反対された王子が王位もお城も捨てて一緒になりますし、トルコの「きこりとテーブル」では、泉の中から出てきたおじいさんが持っていたのは、金や銀のおのではなくなんとびっくりテーブルでした。そんなお国による昔話の違いをおもしろく読みました。
スロベニアの画家だというルディ・スコチル氏の挿絵が、昔話の雰囲気とぴったりとマッチしています。



























